米フロリダ州のレストランチェーンがGoogleを訴えている。Googleはこのレストランチェーンのウェブサイトより、フードデリバリーアプリを優先し、ユーザーを誘導していると主張しているようだ。
訴えを起こしたのはLeft Field Holdingsだ。同社が米国時間3月8日に、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所に提出した訴状によると、Googleは検索結果ページから直接「Order Online」(オンラインで注文)ボタンで料理を注文できるようにしており、ユーザーをGoogleの別の注文用ウェブページに誘導する。そこから、注文はフードデリバリー企業に販売されるという。
このシステムで、ユーザーはより簡単に注文できるようになるかもしれないが、レストランには不利になる。デリバリーアプリは20%もの手数料を取る。そのため、レストランは顧客に直接注文してもらいたいと考えている。
Googleの広報担当者は米CNETに宛てた声明で、「われわれの目的は、顧客と、料理を注文したいレストランをつなぎ、『Order Online』ボタンで簡単に実現できるようにすることだ」とし、「当社は店舗運営者に対し、(検索結果からの)オンライン注文に対応するか、自社の注文用ウェブサイトを含む特定のプロバイダーを希望するかを表明するツールを提供している。この機能を使った注文や連携で、当社は対価を得ていない」とコメントした。店舗運営者は「Order Online」ボタンをオプトアウトできるようだ。
Ars Technicaによれば、「Order Online」ボタンは、GoogleによるThe Ordering Appの買収で実現した。このアプリに関するSalesforceのページによると、Orderingアプリは「顧客が『Googleビジネスプロフィール』からよりシームレスに注文できるよう」支援するレストラン向けのオンライン注文プラットフォームだ。GoogleはOrderingアプリでレストランではなく、デリバリーアプリを支援することにシフトした可能性があると訴状は主張している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」