Googleは約2週間前、無償版の「G Suite」のサービスを、2022年7月1日で終了すると発表した。従来の無償版G Suiteを2022年7月以降も引き続き利用する場合、有料の「Google Workspace」サブスクリプションにアップグレードする必要があるとしていた。しかし、この無償版のG Suiteユーザー向けに救済策を提供するようだ。
Googleは2012年12月に無償版の新規提供を終了したが、既存ユーザーは継続してサービスを利用できた。同社は1月に入り、2022年5月1日で従来の無償版G Suiteは利用できなくなり、7月1日までに有料のGoogle Workspaceサブスクリプションにアップグレードする必要があるとユーザーに通知した。従来の無償版G Suiteでは、「@gmail.com」ではなく独自のウェブサイトドメインのGoogle電子メールアドレスを使用することができる。
問題の1つは、提供終了の影響を受けるユーザーは、データをローカルファイルとしてエクスポートする「Google Takeout」オプションで、「Google Play」や「YouTube」から購入済みのコンテンツをエクスポートできないことだ。
Googleはサポートページをアップデートし、新たなセクションで、「従来の無償版G Suiteを個人的に利用し、Google Workspaceのサブスクリプションへのアップグレードを望まない」ユーザーへの対応について説明している。
「Google Workspaceのサブスクリプションへのアップグレードは、現在従来の無償版G Suiteを利用しているすべてのユーザーにとってシームレスな移行となる。しかしわれわれは、従来の無償版G Suiteをビジネス目的で利用しない可能性があり、ほかの選択肢に関心を寄せているかもしれないユーザーもいることを理解している。皆さんのグループのユーザーが10人以下で、従来の無償版G Suiteをビジネス目的で利用しない場合、管理者アカウントにサインインし、更なる情報を提供してほしい」と書かれている。
またGoogleは、Workspaceにアップグレードしたくないと判断したユーザーでも、「その他のGoogleサービスや、従来のエディションのアカウントを使って、Google Workspace以外のサービスで購入した有料コンテンツ(Google Playで購入した映画など)は引き続き利用できる」としている。
ユーザーに表示されるアンケートには、従来の無償版G Suiteを個人的に利用するのか、仕事で利用するのか、あるいは両方かを尋ねる質問がある。また、このアンケートフォームを提出することで、「Googleがこの情報を利用して、従来の無償版G Suiteに関連する、カスタマイズされたアップデートや特典を提供する」ことに合意することになると書かれている。
Googleはエクスポートの問題や有料コンテンツへの対応として、有料のWorkspaceサブスクリプションへのアップグレードはしたくないがデータを転送したいユーザー向けに、無料で基本機能のみを提供するオプションについても、新しいセクションで詳細を説明している。
「今後数カ月の間に、Google Workspace以外の有料コンテンツとデータの大部分を無料で移行できるオプションを提供する。この新しいオプションに、カスタムメールやマルチアカウント管理などの有料機能は含まれない。ユーザーは、アカウントが停止される2022年7月1日までこのオプションを評価できる。数カ月中にこの記事をアップデートし、詳細を提示する」と書かれている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス