グラナイトリバーラボ(GRL)は11月11日、同社のワイヤレス充電器テスター「GRL-C3」が、ワイヤレス充電技術の国際標準規格を策定する業界団体「WPC(ワイヤレスパワーコンソーシアム)」より、国際標準規格「Qi(チー)」の公式テスターとして正式に認定されたと発表した。
GRL-C3は、Qiワイヤレス充電コンプライアンステストソリューション。Qiベースステーションのテストを自動化し、ボタンを押すだけでコンプライアンステストおよび、検証テストスイートをすばやく実行できるという特徴がある。
サポートする電力プロファイルは、最大5Wのベースライン電力プロファイル(BPP)と最大15Wの拡張電力プロファイル(EPP)の2つ。さらに、独自のQiワイヤレス充電もサポートしているため、開発者はQi規格に従った製品を迅速に検証できる。
今回の認定により、WPCが策定したワイヤレス給電規格BPP(ベースライン電力プロファイル)の「バージョン 1.2.4」に準拠した正規コンプライアンス試験機器となった。
GRL-C3の導入により製品開発の生産性に大幅な改善が見込めるほか、コスト削減や開発の加速、市場投入までの期間短縮など、さまざまなメリットが期待できる。
急拡大する高速デジタル化を背景に充電技術は大容量化し、複雑さが増している。開発の現場においては、多くの時間をテストや検証に費やしている一方で、検証が甘いまま市場投入を急いだことによる粗悪な製品が数多く流通。発火など、事故も世界各地で報告されている。今回の認証を契機に、品質が保証された安全な製品の購入を啓発していくとしている。
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