修理専門サイトiFixitの分解レポートによると、Appleの自社製チップ「M1」を搭載した新型「MacBook Pro」は、2019年のモデルと比べて「内部空間をより有効に活用している」という。修理のしやすさに関しては、改善の余地があるとしている。
「AppleのM1シリコンはさまざまな面で業界をけん引しているのに、修理のしやすさがさほど速く進歩していないのは残念だ。それでも、この設計は正しい方向への大きな一歩を示している」とiFixitは述べた。バッテリーを交換する作業は、難易度がわずかに下がったという。
2019年に発売された「Touch Bar」搭載の15インチMacBook Proと比較すると、新型モデルは「頑丈そうに見える冷却ユニットを犠牲にすることなく、ちょうどいい隙間に」スピーカーとバッテリーを詰め込んでいる。キーボード面の右上にある電源ボタンの交換も、それほど頭を悩ませることはなさそうだ。
ただし、電源ボタン以外のキーボードは、「交換するには問題がある」という。
修理を面倒にしている別の要因として、「ストレージがはんだ付けされていて取り外せない」ことも指摘されている。
iFixitは新型MacBook Proの修理容易性スコアを10点満点中4点と評価した(10が最も修理しやすい)。
19ドル(日本では税込1980円)の「ポリッシングクロス」については、iFixitはこれを見て(冗談交じりに)「それ自体がきれいにされる価値のある美しいオブジェ」と評したものの、すぐにわれに返って「20ドルの価値はどこへ行ったのか」と疑問を呈した。
「新しいポリッシングクロスは、われわれの修理容易性スコアで10点満点中0点だ。というのも、非常に重要なMacBook Proの分解作業からわれわれの注意をそらすことになったし、ハサミで切り刻んだところ元に戻らなかったからだ」(iFixit)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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