2020年は、世界中がコロナショックに見舞われた1年であった。海外ではロックダウンによる厳しい外出制限が課された都市も多い中、新しいビジネスやサービスが続々と生まれているという。逆境をはねのけ、少しでも楽しみを見出して前進しようとする試みが、世界のあちこちでなされている。未曾有の災難は、人間の底力を試しているかのようだ。
もちろん日本でもさまざまな方策が行われているし、アイデアも誕生している。しかし著者も指摘しているように、それらは嵐が過ぎるまでのつなぎであり、完全なる変容ではないようにも見える。そろそろ変わってしまった日常を受け入れ、発想を転換し、新しい未来に向けて舵を切り直してもいい頃ではないだろうか。
本書では、コロナ禍に誕生した海外の新ビジネス&サービス全69事例を題材に、専門家による分析と国内マーケット向けアドバイスを合わせて紹介する。著者は日本の若者研究の第一人者である原田曜平氏と、世界70カ国100地域600人の海外日本人女性ネットワークを取りまとめる、海外マーケティングプロデューサーの小祝誉士夫氏だ。異なる分野のスペシャリストがタッグを組み、「海外×若者」という切り口でアフターコロナのビジネスを読み解いていく。
これからの時代を勝ち抜くためには、新しい視点が欠かせない。そのヒントやアイデアが詰まった本書は、ビジネスチャンス探しに大いに役立つことだろう。
今回ご紹介した「アフターコロナのニュービジネス大全」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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