1960年代、テレビドラマ「スター・トレック」で宇宙船USSエンタープライズ号のジェームズ・T・カーク船長を最初に演じてから数十年。俳優のWilliam Shatner氏は、現実の世界でもこの印象的な役柄に近づこうとしている。Blue Originは米国時間10月4日、同社ロケットによるサブオービタル(準軌道)宇宙飛行にShatner氏が搭乗することが決まったと発表した。
今年90歳を迎えたShatner氏が、Amazon創業者Jeff Bezos氏が設立した宇宙開発企業Blue Originによる2度目の有人飛行に搭乗するという話は、発表前からうわさになっていた。
Blue Originのロケット「New Shepard」による「NS-18」ミッションは、テキサス州西部の同社施設から、米国中部標準時12日午前8時30分に打ち上げの予定だ。同社はその模様をライブ配信する。
Blue Originは先週すでに、米航空宇宙局(NASA)の元エンジニアで衛星画像を提供する企業Planet Labsの共同創設者Chris Boshuizen氏と、起業家でフランスのソフトウェア企業Dassault Systemes幹部のGlen de Vries氏が搭乗することを明らかにしていた。そして今回Shatner氏に加え、Blue Originのミッションおよびフライトオペレーション担当バイスプレジデントAudrey Powers氏も有人飛行に参加することが発表された。
「宇宙空間」到達の定義をめぐっては議論があるものの、実現すれば、Shatner氏が宇宙飛行の最高齢記録を塗り替える可能性がある。これまでの最高齢記録は、かつて宇宙飛行士の訓練を受けていたWally Funkさんが、7月20日にNew Shepardによる初の有人飛行に搭乗した際の82歳だ。Funkさんが認定されたギネス世界記録の最高齢記録は、短期間で破られることになるかもしれない。
Shatner氏は「宇宙のことを長い間、耳にしてきた。それを自分で見る機会を得ようとしている。なんという奇跡だろう」とコメントした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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