宇宙飛行士たちは、初めて宇宙空間から見る地球について、その経験がいかに大きな感情を呼び起こすかをいとおしそうに話す。9月に予定されているSpaceXの「Inspiration4」ミッションでは「民間人」が搭乗し、宇宙に飛び立つ。彼らは新しい観測窓から、素晴らしい眺めを堪能することになるだろう。
Inspiration4ミッションでは国際宇宙ステーション(ISS)を訪れないため、米航空宇宙局(NASA)のミッションに必要なノーズコーンのドッキング機構は不要となった。そのため、キューポラと呼ばれるガラス張りの観測窓を設置するスペースができた。
Inspiration4のTwitterアカウントでは、新しいキューポラの外観を紹介している。「乗組員は、カリフォルニアで飛行ハードウェアのキューポラを見学した。キューポラはこの後、フロリダに輸送されて『Crew Dragon Resilience』に組み込まれる」
A look at Dragon’s Cupola, which will provide our Inspiration4 astronauts with incredible views of Earth from orbit!
— Inspiration4 (@inspiration4x) September 1, 2021
The crew visited the flight-hardware Cupola in California before it was shipped to Florida for integration with Dragon Resilience. pic.twitter.com/9ivMZrS1ip
資金を提供し、ミッションを指揮するのは、決済プラットフォームShift4 Paymentsの創業者で大富豪のJared Isaacman氏だ。同氏のほか、小児がんを克服したHayley Arceneaux氏、航空宇宙産業の専門家であるChris Sembroski氏、地球科学者のSian Proctor氏がこのミッションに参加する。Inspiration4は、「世界初の完全に民間人による軌道投入ミッション」とされている。
この民間人によるミッションは、宇宙旅行の新たな節目となるだろう。Virgin GalacticやBlue Originなど、富豪が宇宙旅行を体験することに注目が集まった最近の試みとは異なり、Inspiration4ではこれらの乗組員を地球周回軌道に乗せることになっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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