一部のAmazon出品者が、商品について否定的なレビューを残した顧客に連絡しているという。The Wall Street Journal (WSJ)が米国時間8月9日に伝えた。さらに一歩進んで、否定的レビューを書き換えたり削除したりする見返りとして、元の商品の価格を上回る払戻金を申し出た出品者もいるとされる。
Amazonのメッセージサービスを使わずに顧客と接触するのは、出品者が同意する規約に違反している。また、出品者は、否定的レビューの削除や肯定的レビューの投稿を求めることが許されていない。
ニューヨーク在住のKatherine Scottさんは、Amazonで平均して星4.5個の評価を受けている食用油のスプレーボトルを購入したが、届いてみるとボトルがきちんと機能しなかった。否定的レビューを残した後、Scottさんのもとには、製品の顧客サービスチームの一員と称する人物からメールが届き始めたという。WSJが確認したメールによると、全額返金を申し出て、否定的コメントを削除してもらえるか尋ねる内容だった。
Amazonは米CNETに対し、顧客のメールアドレスをサードパーティーの出品者と共有することはないと述べた。
同社が6月に公開したブログ記事によると、偽レビューや「報酬付き」のレビューが同社で問題になっている。同社は2020年、偽レビューの疑いがある2億件の投稿を削除し、それらが商品ページに掲載されるのを未然に防いだという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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