サムスンは米国時間4月28日、2021年に入って3回目となる「Galaxy Unpacked 2021」を開催した。同社はこのオンラインイベントで、プレミアムノートPC「Galaxy Book Pro」とコンバーチブル型2in1デバイス「Galaxy Book Pro 360」を正式に発表した。いずれも、Intelと共同設計したハードウェアにMicrosoftと共同開発したソフトウェアの改良を組み込むことで、「モバイルファーストの消費者」にとってGalaxyエコシステムの中心になるよう作られている。
これらの新しいPCは、Galaxyシリーズのスマートフォンなど、他のサムスン製デバイスとシームレスに連携するように設計されている。
例えば、Intelと共同開発したカスタムBluetooth機能を搭載しているため、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」をすぐに接続でき、設定を開いてこの機能を選択する手間がかからない。
その他の機能として、「Quick Share」を使用するとGalaxyデバイス間でファイルやコンテンツをほぼ瞬時に転送できるほか、Proモデルに搭載されている「SmartThings Find」を使用するとGalaxyスマートフォン、タブレット、ウェアラブルの位置を特定できる。また、ディスプレイをGalaxyタブレットに素早く拡張できるため、マルチタスクがさらに容易になる。Windowsとの連携が深まり、Galaxyスマートフォンから直接ノートPC上で電話を取ったり、通知を確認したり、最大5つのアプリを同時に実行したりするなど、あらゆる操作ができるようになった。
Galaxy Book ProとPro 360は13.3インチと15.6インチの2つのサイズ展開で、「Intel Evoプラットフォーム」に準拠している。これは基本的に、パフォーマンス、応答性、バッテリー持続時間の面で一定の基準を満たしているということだ。
これらのノートPCは、サムスンがWindows PCとして初めてフルHDの「Super AMOLED」ディスプレイを搭載した製品でもあり、「Intelligent Color Engine」によって処理内容に応じて色空間を自動的に調整する。「Dolby Atmos」に対応したAKGブランドのスピーカーでディスプレイを補完し、内蔵マイクは周囲の騒音を低減するインテリジェントなノイズキャンセリング機能を備える。ただし、こうしたプレミアム機能にもかかわらず、ウェブカメラは業界標準の720pだ。
Galaxy Book ProおよびPro 360はいずれもIntelの第11世代「Core」プロセッサー(i7/i5/i3)を搭載し、内蔵GPU「Intel Iris Xe Graphics」、最大32GBのメモリー、最大1TBのストレージを備える(仕様は地域によって異なる)。Wi-Fi 6Eにも対応しており、6GHz帯の超広帯域ネットワークにアクセスできる。
米国では4月28日より事前予約受付が始まり、5月14日に発売予定だ。Galaxy Book Pro 360の13.3インチモデルはオプションで5Gに対応するが、サムスンによると米国では当初、このオプションを利用できないという。Galaxy Book Proの13.3インチモデルは999.99ドル(約11万円)からで、15.6インチモデルは1099.99ドル(約12万円)からだ。Pro 360はこれよりも200ドル高く、13.3インチモデルは1199.99ドル(約13万円)から、15.6インチモデルは1299.99ドル(約14万円)からとなっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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