Appleを専門とする著名アナリストMing-Chi Kuo氏は米国時間2月1日、うわさされる「Apple Car」構想およびヒュンダイ(現代自動車)との提携について、実現する可能性が高いとの見解を示した。Kuo氏の分析が正しければ、Appleは提携先として、ヒュンダイだけでなくGeneral MotorsとStellantis(旧Groupe PSA)も視野に入れていることになる。TF Securitiesの投資家向けメモで示されたKuo氏の最新の見解を、Apple Insiderが報じた。それによると、Apple Carはヒュンダイが最近発表した電気自動車(EV)用プラットフォーム「Electric-Global Modular Platform(E-GMP)」をベースに開発される可能性があるという。
Kuo氏によると、ヒュンダイはE-GMPプラットフォームの実用化を目指すとともに、Apple Carの一定部分の設計と製造における取り組みを主導することになるという。同氏は、Apple Carの製造拠点が米ジョージア州にある起亜(ヒュンダイの子会社)の工場になるとのうわさについても、可能性が高いとしている。ただし、Appleの「iPhone」の主要サプライヤーであるFoxconnがApple Carに関与する可能性については否定している。Foxconnは最近、EV分野に進出する計画を明らかにしていた。
依然として不明なのは、Appleが具体的にどの部分を担うことになるのかということだ。過去にはAppleが画期的なバッテリー技術を開発中であるとする報道もあったが、AppleがヒュンダイのE-GMPプラットフォームを利用するのであれば、一体的に設計開発されたプラットフォームに別途開発したバッテリーを持ち込むとは考えにくい。Kuo氏は、Appleが既存の自動車メーカーとの提携を目指すのは、「自動運転のハードウェアとソフトウェア、半導体、バッテリー関連技術、フォームファクター、内装のデザイン、革新的なユーザー体験」に集中できるからだと指摘する。同氏によると、この未来の車は「最高級のモデル」になるという。これが正しければ、Teslaの「Model 3」と直接競合することはないだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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