Facebookの2020会計年度第4四半期(12月31日締め)は、売上高が前年同期比で33%増となった。コロナ禍で企業がソーシャルネットワークを利用し、自宅で過ごす顧客を引きつけようとする中、勢いを見せたようだ。だが同社は、利用者が多いAppleの「iOS」のプライバシー設定に関する変更が、今後の広告事業に重くのしかかる可能性があるとしている。
最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は米国時間1月27日、アナリストとのカンファレンスコールで、「コロナが私たちの多くを引き離し、自宅にいる時間が続く中、人々や企業は当社のサービスを頼りにして連絡を取り合い、ビジネスのチャンスを生み出している」と述べた。
世界最大のソーシャルネットワークであるFacebookが好業績を上げたこの四半期は、11月に行われた米大統領選挙に際し、同社が選挙に関する誤った情報への対策を強化した時期にあたる。11月3日の投票日前後に、Facebookは米国で政治広告の掲載を一時的に停止した。これらの広告収入は同社の売り上げ全体の一部を占めるにすぎないとみられる。
Facebookの月間アクティブユーザー数(MAU)はおよそ28億人で、前年同期比で12%増加した。
売上高は約280億ドルで、事前予想の264億ドルを上回った。1株あたりの利益は3.88ドルで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測平均の3.21ドルを上回っている。
Facebookは今後について、2021会計年度の第1四半期に、Appleが導入を予定しているプライバシー設定の変更やその他の要因が、自社の広告ターゲティングに影響を及ぼすとみている。
最高財務責任者(CFO)David Wehner氏は声明の中で、「『iOS14』の変更が行われるタイミングは不明だが、第1四半期の後半には影響が現れ始めるだろうと予測している」と述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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