Qualcomm Technologiesは米国時間1月26日、車載用プラットフォーム「Snapdragon Automotive Cockpit Platforms」の第4世代を発表した。この技術は5ナノメートル製造プロセスをベースにしており、電力消費を抑えながら高いパフォーマンスを実現するとしている。自動車メーカー各社が今後数年中に車両の「デジタルコックピット」内部で計画している機能を活用するよう設計されている。
第4世代のSnapdragon Automotive Cockpit Platformsは、改善されたグラフィックス、マルチメディア、コンピュータービジョン、人工知能(AI)機能を搭載しており、コックピットでは運転者と同乗者の好みに対する認識と適応力を高められる。複数の高解像度ディスプレイをサポート可能で、1画面でエンターテインメントを楽しみながら、同時に別画面をナビゲーションに使用できる。また、複数の高解像度カメラ入力をサポートしており、車内や周辺の状況をモニターできる。
AI機能の改良により、運転者と同乗者に合わせたパーソナライズ、車内でのバーチャルアシスタンス、自然な音声制御、言語の理解、運転者のモニタリング、乗員の有無検知を強化できる。この技術は継続的に乗員の好みを学習して適応でき、対象となるインフォテインメントと車両の各種制御には、座席やミラーの位置、HVAC(暖房、換気、空調)と座席ごとにパーソナライズされた空調環境、オーディオコンテンツ、音量の好みなどがある。
同プラットフォームはまた、没入感のあるオーディオに対応し、自動車メーカーはユーザーごとにパーソナライズされたオーディオ空間を設定できるようになる。さらに、運転者はアクティブノイズ・エコーキャンセリング機能を有効にして、エンジン音や走行音を低減できる。
またQualcommは同日、第3世代のSnapdragon Automotive Cockpit PlatformでAmazonの音声アシスタント「Alexa」が近く利用可能になることを明らかにした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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