ミッドナイトブレックファストは、AIが思考と感情を分析しフィードバックをくれるAIジャーナリングアプリ 「muute(ミュート)」の提供を開始した。
ジャーナリングは、欧米で人気のメンタル・セルフケア/マインドフルネスの手法のひとつ。頭に思い浮かんだことをありのままに書くことから「書く瞑想」ともいわれている。
同社によると、自分の思考や日々の行いを振り返ることで、心身の健康と自己肯定感の向上に効果があることがわかっているという。また、昨今の新型コロナ禍での新しい生活様式における、ストレスを和らげる手法としても注目が高まっている。
muuteは、デジタルネイティブ世代の「自分らしく生きたいけど、自分についてよくわかっていない」という課題に着目。感じたことや思ったことを日記のように自由に書き出し、自分の感情と思考を振り返ることで新しい自分を発見するためのジャーナリングアプリ。
ユーザーの入力情報などをAIが分析し、日々のちょっとした気づきや発見を得られるインスピレーションや分析レポートなどフィードバックがえら得る。これにより、ユーザーは今まで気づかなかった自己の感情の揺れ動きや思考パターン、価値観や願望などを発見でき、新しい自分を見つけることにつながるという。
また、これらのフィードバックは、AIがユーザーの投稿内容(文章など)および、投稿時の位置や時間、天気などの情報も自動で分析。ひとりひとりにパーソナライズして提供する。その中でも、要約文章を自動生成し、ユーザー毎にフィードバックする技術は国内で初めてになる。
同社によると、「気分や感情の改善」や「心身の健康状態の向上」などの効果に加え、AIからのフィードバックにより、過去を視覚的かつ、楽しく振り返ることができ、「新しい自分の発見」や「自己認識力の向上」などの効果を期待している。
なお、同社ではβテスト(全国のデジタルネイティブ世代となる15〜25歳、500名程度、男:女=4:6)を行っており、参加者の81%が「新しい自分を発見した」、「自分の知らなかった自分に出会えた」と回答している。
今後は、外部のメンタルヘルスの専門家と協業しガイド・ジャーナリングやフィードバック機能の充実化を行う予定。さらには、ユーザー毎により最適化されたフィードバックを提供するプロダクト開発を進めるという。
また、音楽ストリーミングサービスなどの外部サービスと連携機能の実装を予定しており、ジャーナリングとAI技術を組み合わせることで統合的な感情のプラットフォームになることを目指す。
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