SCENTMATICは12月9日、日本酒の風味を言語化する日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」を公開したと発表した。
KAORIUM for Sakeは、日本酒が持つ独特の風味とさまざまな言語表現のデータベースを結びつけることで、特徴を言葉として可視化するシステム。
インターネット上の膨大な言語表現と人々の香りの感じ方を学習した、香りを言語化するAIシステム「KAORIUM」に、日本酒の風味情報とユーザーの1万以上の感性データ、酒ソムリエ・赤星慶太氏の感性を融合させ、日本酒ソムリエAIとしている。
なお、「すずしげ」「ふくよか」「あたたかみ」の3要素のバランスとともに、香りや印象、情景に喩えた表現やさまざまな言葉で可視化している。
KAORIUM for Sakeの初導入店として、横浜タカシマヤに「BAY-ya(ベイヤ)」が12月11日にオープンするほか、2021年1月には赤星氏が新宿に新たにオープンする日本酒バル「AKAKUMA」にも導入する予定。
同社によると、KAORIUM for Sakeが導き出すキーワードを見ながら、言葉を意識して味わうことで、今まで感じることのできなかった風味や味わいに気付くことが可能。また、十人十色である香りの感じ方を他の人と共有することで、新たな体験を提供。感じた言葉をタップすることで、AIが学習し、さらに進化していくという。
加えて、味や風味が複雑で初心者には違いが分かりにくいといわれる日本酒を、さらに分かりやすく楽しめる機会を創出できるとしている。
KAORIUM for Sakeの導入により、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けている業界のひとつである飲食業のサービスに付加価値を与えるとともに、全国の日本酒蔵の活性化に貢献。さらには、国内にとどまらず、世界における日本酒のプレゼンスを高め、グローバルでの市場拡大を図るという。
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