米国企業が中国の通信機器大手である華為技術(ファーウェイ)に技術や部品を販売することを禁じられている中、Qualcommはファーウェイに4Gモバイルチップを販売する許可を米国政府から得たと報じられている。
Qualcommの広報担当者は、「当社は4G製品を含む複数の製品について許可を得た」とReutersに語った。ファーウェイにどの製品を販売できるかは明言せず、モバイルデバイスに関するものだと言うにとどめた。また、許可申請の手続き中の製品が他にもあるとした。
米商務省は8月、国家安全保障上および外交上の利益を損なうとの理由から、米国のソフトウェアや機器を使用して製造されたチップをファーウェイが調達するのを制限する規制を拡大した。さらに、ファーウェイに対する「製品の輸出、再輸出および移転」を含む一部の取引を許可した暫定包括ライセンスを延長しないことも明らかにした。この暫定ライセンスは、2019年5月にDonald Trump米大統領が米国企業に対し、ファーウェイ製品の調達を禁止する大統領令を発したことを受けたもの。
ハイテク業界のアナリストはReutersに対し、消費者が新しい5Gスマートフォンに移行しつつあることと、Qualcommへのライセンスが4Gチップを含むものであることから、今回のライセンスの影響は限定的だろうと語った。Qualcommが今後、ファーウェイに5Gチップを販売する許可を得られるかどうかは不明だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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