TikTokの最高経営責任者(CEO)に「Disney+」の立ち上げを指揮したDisneyの幹部Kevin Mayer氏が就任する。TikTokは短編動画を共有するソーシャルアプリで中国企業の字節跳動(バイトダンス)が運営している。近年爆発的な人気を集めているが、プライバシー、児童保護、ユーザーデータの管理やコンテンツモデレーションの慣行について、米国をはじめ各国が懸念している側面もある。
バイトダンスは米国時間5月18日、Mayer氏が6月にTikTokのCEOとバイトダンスの最高執行責任者(COO)に就任すると発表した。バイトダンスの創業者でCEOの張一鳴(Zhang Yiming)氏の直属となる。
Mayer氏はDisney+の立ち上げを成功させ、DisneyのCEOだったBob Iger氏の数少ない後任候補の1人とみられていた。2月末にIger氏の退任が発表され、Disneyの次期CEOにはBob Chapek氏が指名された。
米CNETはDisneyにコメントを求めたが回答は得られていない。
Mayer氏はDisneyのDirect-to-Consumer&International部門を統括し、2019年11月にスタートしたDisney+の開発や立ち上げを指揮した。Disney+は成功を収めており、開始から6カ月足らずで契約者数が5000万人を超えるなど急成長を遂げている。オリジナルのドラマシリーズ「マンダロリアン」の「ベビーヨーダ」はミーム現象を生み出した。
TikTokは、口パクやダンスなどの動画を共有できるアプリだ。バイトダンスが「Musical.ly」アプリを買収し、2018年にTikTokにリブランドして以降、米国でも人気が拡大している。
TikTokは、ユーザー情報を収集し、中国に送っているとされる問題などが懸念されている。11月には米政府がTikTokについて、安全保障上のリスクがないかどうか調査に乗り出したと報じられた。TikTokは、ロサンゼルスに透明性センターをオープンするなど対応を強化している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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