米海軍はサイバーセキュリティ上の懸念を理由に、政府支給のモバイルデバイスで中国製アプリ「TikTok」を使用することを禁止した。Reutersが米国時間12月21日に報じたところによると、海軍は17日に軍関係者向けのFacebookページに投稿した通達で、TikTokを削除しないデバイス利用者は、海軍および海兵隊のイントラネット(NMCI)から遮断されると伝えたという。
米国第10艦隊(米国艦隊サイバーコマンド)の広報部長を務めるDave Benham氏は、米CNETにメールで送った声明の中でこう述べた。「(NMCIのユーザーは)政府から支給された『iPhone』『iPad』などのモバイルデバイスにTikTokをインストールしないように、またはアンインストールするように(指示された)。この決定は、サイバーセキュリティの脅威評価に基づいてなされたものであり、われわれのネットワークの防御において、既存および将来の脅威に率先して対処する第10艦隊の取り組みに沿うものだ」
米国防総省の広報担当者はReutersの取材に対し、この通達はまた、「軍属者が自らの個人情報を守るために取るべき適切な行動を指示する」ものでもあると述べた。
TikTokは北京に本社を置く字節跳動(バイトダンス)が運営している。米政府の関係者らはこれまで、中国企業は中国政府の支配下に置かれ、その製品を諜報や他の脅威となる活動に利用される恐れがあるとの懸念を表明してきた。
米国務省のChristopher Ashley Ford氏は9月、そうした中国企業は「中国共産党が支援を求めてきた場合に、拒否する力を一切持たない」と発言した。TikTokは中国政府との協力関係を否定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果