CESは常にコンピューターが豊富に披露される見本市であり、2020年もこの傾向が大きく変わることはないようだ。ノートPCの新デザイン、人気シリーズの最新版、さらに高性能になったゲーミングPCのほかにも、Intel、AMD、NVIDIAなどの最新テクノロジーを支える企業から、新しいパーツが発表されるとみられる。
「CES 2020」で予想されるPCのトレンドや話題を紹介する。
ディスプレイのデザインを見直し、再考する流れは、もはやスマートフォンだけにとどまらない。これまで標準的だったクラムシェル型のデザインを予想外の形にアレンジしたノートPCや2in1タブレットの試作品や実験的なデザインが着実に増えている。サムスンの「Galaxy Fold」とモトローラの折りたたみ式スマートフォン「Razr」が大きな話題を呼んだが、ノートPCでもフレキシブル画面を採用した試作品が登場している。こうしたモデルでは、1枚のタブレット状の画面が2つに折れて、片方がディスプレイ、もう片方がタッチ式のキーボードとなる。
そこまで奇抜ではないが、おそらくより実用的なのはデュアル画面のノートPCだ。画面がヒンジ部分で分かれており、折れ曲がるわけではない。ASUSの「ZenBook Pro Duo」のようなノートPC、さらには2台の「iPad」を並べてヒンジでつないだような製品などが登場している。CES 2020でも、正式な発売の準備はまだ整っていないかもしれないが、このような製品が少なくとも数社から発表されると予想される。
ビジネス向けノートPCはデザインに斬新さはないかもしれない。それでも、新鮮味はないが新たな流れを生む要素として、新しいセキュリティ機能の追加がある。ウェブカメラのレンズをふさぐには、以前は付箋を貼るしかなかったが、今では一部のPCでスライド式のカバーが付属するようになった。また、「vPro」のようなIntelによるアプローチのほかにも、ノートPCの画面をほかの人に見られないようにする手段や、忙しいオフィスからPCが持ち去られないよう、不審な挙動を監視する方法などが登場するかもしれない。
米CNETでテストやレビューをしているPCは、大半がAMDではなくIntel製のCPUを搭載しており、グラフィックスもAMDではなくNVIDIAが多い(特にノートPCではこの傾向が顕著だ)。しかし、2020年に新たに登場する予定の据置型ゲーム機「PlayStation 5」と「Xbox Series X」はいずれもAMDを搭載する。そのため、少なくとも毎年恒例のAMDの記者会見で、ゲーム関連の新型ハードウェアについて、興味深い技術的な詳細が明らかにされる可能性がある。さらに、コンピューター分野でも新しいプロセッサーとGPUが発表されるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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