Airbusは、宇宙船内で宇宙飛行士を支援する人工知能(AI)アシスタントの第2世代機「Crew Interactive MObile CompanioN 2(CIMON-2)」を開発し、米国時間12月5日に国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げた。
CIMONは、音声コマンドに反応して実験手順やチェックリストを画面に表示するなどして、宇宙飛行士がISS内で担当する実験などの作業を手伝うロボット。コグニティブ(認知)コンピューティングシステム「IBM Watson」を採用しており、音声で操作できるため、宇宙飛行士はハンズフリーで扱える。ISS内を浮遊し、向きや位置を自律動作で調整する。
プロトタイプ機と位置付けられた初代CIMONは、2018年7月2日から2018年8月27日まで約14カ月間、ドイツの宇宙飛行士、Alexander Gerst氏がISSで試験した。
初代の試験結果を参考に、CIMON-2は方向を認識する能力を向上させた。さらに、人間の感情を把握することがうまくなったそうだ。その結果、科学的な作業のアシスタントとして機能するだけでなく、宇宙飛行士の話し相手にもなれるという。
CIMON-2は、欧州宇宙機関(ESA)の実験棟「Columbus」で試験される。
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