ビジネスチャットが成し得た「1日あたり25分の時間節約」の重み--L is Bの開発哲学とは - (page 2)

利用目的の明確化が重要

 横井氏はdirectのセールス担当として、主に西日本エリアの顧客を担当。約700社に足を運び、導入に関するアドバイスなどを行っている。その経験から、ビジネスチャット導入で失敗しないためのコツとして「導入目的の明確化」を挙げた。

 「典型的な失敗例は『LINEみたいなチャットがあれば“なんとなく”便利そうだね』といって導入するパターン。社内にはすでにメール、内線、グループウェアなどのビジネスコミュニケーションの手段が沢山あるのに、そこへ単にビジネスチャットを入れると使う人・使わない人に分かれてしまう。皆が使ってくれるツールでなければコミュニケーションは成り立たない」(横井氏)

「仕事でLINEみたいなのが使えたら便利そう」では、失敗につながる
「仕事でLINEみたいなのが使えたら便利そう」では、失敗につながる

 だからこそ、ビジネスチャットの導入にあたっては「利用する目的を明確にして、業務設計をする」ことが重要だと横井氏は力を込める。“メールではダメだがビジネスチャットならやれること”を意識し、既存の業務フローにどう組み込むかを考えなければならない。

 たとえばPC・スマートフォンの両方で同じようにメッセージをやりとりできるのは、ビジネスチャットならではの特徴だ。また、文字でやりとりするので電話の「言った・言わない」のような問題は発生しにくく、メールやFAXよりも検索性・保存性で優れる。

 加えて横井氏は「同期に近い非同期コミュニケーションである」点もビジネスチャットにおいて重要と指摘する。電話や会議のように、お互いが時間を拘束することはない。メールは送った相手の時間を拘束しないが、何分後・何時間後に読まれるかは定かではない。ビジネスチャットはまさにその両方の“良いところどり”を実現しているという。

利用目的を明確にして、そこに合わせて運用設計を行うのが重要
利用目的を明確にして、そこに合わせて運用設計を行うのが重要
同期・非同期の違いも意識すべき
同期・非同期の違いも意識すべき

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