「Surface Pro 4」レビュー--Skylake世代のCPUを搭載、モバイルWindows注目の1台 - (page 3)

付属のSurface ペンで手書きも便利に

 Surface Pro 4にはSurface ペンも付属する。筆者はあまりペンを使って何かを書くことはないのだが、そんなユーザーでもWindows 10のウェブブラウザ、Edgeのメモ機能は便利だ。


Surface ペン

 ウェブサイトを表示させたところに上から手書きでメモをして保存する。OneNoteで保存することもできるし、メモが付いたままリーディングリストやウェブノートとして保存することもできるので、後で読み返すときにも非常に便利だ。


ウェブブラウザのEdgeなら手書きメモ機能が利用できる

 ほかにも絵描き系のアプリをはじめ、活用する場面はたくさんありそうだ。特徴的なのはオプションとなるがペン先を交換することで、標準のHBに加え、2HからBまで4種類を好みで選べる。

 交換すると、画面への接触が変化するため、手書きで作業するときも、自分に合ったペンさばきが可能になる。

  • 4種類の先端がセットになった「ペン先キット」が別売りで用意されている

  • キットのケースでペン先をつまんで引き抜くことができる

 ペンは非常に便利なのだが、残念なのはそのままでは収納がないこと。Surface Pro 4、Surface ペンともにマグネットを内蔵しており、左側側面にぴったりと付けることは可能なのだが、力をかければすぐ外れてしまう。カバンに放り込んでも外れないほどしっかりと収納できる構造にはなっていない。マイクロソフトからはペンを差し込んでカバーに取り付けられるSurface ペン ループも用意されるが、少し頼りない。

 Surface 4本体にペンが通常はしっかりと合体し、使いたいときにすぐ外せる構造になっていれば、さらにペンが使いやすくなると思われる。

動作はサクサクで快適そのもの

 最新のCore i5の搭載や8Gバイトメモリなど、最新のスペックが揃っている。実際に試してみても本当に操作が早く快適だ。以前、下位シリーズとなるSurface 3を触ってみたときもサクサクだと思ったが、Surface Pro 4とは別次元。Surface 3も基本的にはサクサクなのだが、数多くブラウザの画面を開いた場合など、遅いなと思うところが出てくるのだ。

 ところがSurface Pro 4では文句なしのサクサク。CPUも全く異なり、ストレージの速度も早いのだから当たり前なのだが、使ってみると改めて速さを実感する。Surfaceシリーズは「これさえあれば、何もいらない。」というキャッチコピーで宣伝が行われているが、よほど重い処理でもなければ、Surface Pro 4を1台で済ませてしまえるだろう。

 もし、Surface 3の購入を検討している人がいて、予算に余裕があり、サイズや内蔵LTE機能がなくてもよいならSurface Pro 4も考えるべきだろう。反対に予算の制約でSurface 3を選ぼうとしている人は、Surface Pro 4を触ると迷ってしまうのではないかと思うほどだ。

超高解像度液晶の活用法

 今や上級クラスのタブレットといえば超高解像度液晶を搭載するのが当たり前になってきているが、Surface Pro も2736×1824ドットという液晶を搭載、この解像度が12.3インチに収まっており、極めて精細な表示ができる。

 画面の縦横比も2対3とHD画面のような16対9に比べて細長い印象がない。キーボードを装着して横位置で使うことが多いと思われるSurface Pro 4では、上下スクロールの必要なウェブサイトの画面を見ても、上下の表示範囲が広く、使いやすい。ある時期からPCの画面は16対9が主流になってしまったが、もう少し上下が広いほうが使いやすいことを改めて感じさせられる。

 液晶が超高精細のため、デフォルト状態では拡大表示設定となっている。もし、2736×1824ドットをフル活用して一覧性を高めたいというのなら、等倍(100%)表示設定にすることで、非常に広く使える。

  • デフォルトの状態で表示させたところ

  • 等倍で表示。かなり細かくなった

  • 等倍ならウェブサイトを確認しながら左側で文章を書ける

 ただ、文字が非常に小さくなるため、目の良い人限定となってしまうが、ウェブブラウザを十分なサイズで開きながら、ワープロやエディタでテキストを打ち込むということもできる。等倍までいかなくても、そのひとつ上の125%でも範囲は広いため、自分の視力をふまえて活用すれば、非常に便利な画面となる。

  • デフォルトのデスクトップ画面。拡大表示設定となっている

  • 等倍表示時の細かさは手前のキーボードとの大きさの対比で判断できる

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