8インチディスプレイの解像度はフルHD(1920×1200ピクセル)で、iPad miniのRetinaディスプレイや、「GALAXY Tab S」シリーズの新型よりも低い。これは、スマートフォンでよく採用されている解像度だが、5.5インチのLGの「G3」でさえ、さらに高い2560×1440ピクセルの解像度を持っている。ただ、数字の上では劣っているものの、実際にはZ3 Tablet Compactの画面は非常に鮮明で、iPad miniのRetinaディスプレイとの違いを見分けるのは難しい。
アイコンやテキストも鮮明でくっきり表示され、テスト用の高解像度画像を表示させても、すべて美しく見えた。これは、最高クラスに明るい画面の輝度と、鮮やかな色にも助けられている。視野角も広く、何人かで一緒にYouTubeで米国のコメディアンShia Labeouf氏のライブを見ても、全員が画面をはっきり見ることができた。
スクリーンの質は全体的に高く、発色がよいため、動画や映画を見るのに向いている。筆者自身はピクセルが不足しているとは思わなかったが、解像度がもっと高ければ、ほかのプレミアムタブレットとの戦いで有利になったことは間違いないだろう。
搭載されているのは最新のAndroid 4.4.4 KitKatで、ソニーはこのデバイスでも、同社のほかのデバイスとほぼ同じユーザーインターフェースを使用している。このインターフェースはシンプルで使いやすく、アプリトレイの横にタップ1つでアプリを並べ替えられるメニューを追加するなど、いくつかの便利な工夫が加えられている。
ソニーはこのインターフェース上にさまざまなものを追加しているが、そのすべてが有益というわけではない。いくつかの追加機能は、素晴らしいものだ。PS4のリモートプレイは特に際立っており、それに次ぐのは、テレビ中毒の人にはありがたいテレビガイド機能アプリだろう。だが、ほとんどはガラクタだ。大量のソニー製アプリはもちろん、GarminやAVG、Koboなどの提供するアプリなどもあらかじめインストールされているが、筆者が起動したいと思うものはほとんどなかった。
ホーム画面には最初からいくつものウィジェットが置かれており、最初のアプリをダウンロードする前から、タブレットがガラクタの山でいっぱいになっているように感じられる。幸い、それらのウィジェットは削除できるし、プレインストールされているソフトウェアも、多くはアンインストール可能だ。購入したら、このタブレットをクリーンな状態に保つために、使い始める前にまず必要のないものをすべて削除してしまうことをお勧めする。
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