さて、自宅にWi-Fiがあると便利なことは何か。ここで具体的な事例をまとめてみたい。
まず、ここで言う自宅Wi-Fiとは、家に固定のインターネット回線があり、そこに無線LAN内蔵ルータやアクセスポイントを装備し、無線LAN経由でインターネットに接続できることを言う。
古くから無線LAN機器を使っている人からすれば、違和感を感じるかもしれないが、最新Windowsや各スマートフォンの設定項目ですら無線LAN経由でネット接続=Wi-Fiという扱いになっているので、今回もそれに沿って解説する。解決できることは主に次の3つだ。
1つずつ順番に見ていこう。
最近、Q&AサイトやSNSのタイムラインで見かけるのはスマートフォンのデータ通信が突然できなくなったという話。しかし、よくよく見ると全く通信ができなくなったのではなく、極端に通信速度が落ちているため、使い勝手が大きく損なわれていることのようだ。
現在、各通信キャリアはスマートフォンの月ごとの通信容量を主なプランで4Gバイト~7Gバイトと定めているほか、1日あたりの通信容量が極端に増えると翌日は遅くなるなど、定額プラン利用者の中で不公平が起きないような施策を行っている。
この制限が打ち出されたのは1~2年前だが、当時は月間7Gバイトといえば大多数のユーザーにとって制限にぶち当たることのないほど余裕のあるものだったが、今は動画サービスの普及によって見るほうもアップするほうも機会が多くなり制限に引っかかる人が増えている。
そこで、家にいる間だけでも、自宅Wi-Fi経由でインターネットにアクセスし、通信容量の負担を軽減する方法が有効だ。人によって外と家とで使う頻度は異なるが、家で動画を見る頻度が高い場合にはバイパスの効果がある。
また、アプリによっては最初に大量のデータをダウンロードしてスマートフォンに蓄積して使うものもある。例えば地図アプリや書籍ビューワーなどにはこのタイプのものがある。
実際、7Gバイトなどの制限にあたってしまった場合、携帯電話会社からショートメールなどで通知が来ることがある。通信速度が128Kbpsなど極端に低速でしか通信ができないが、それを回避するためには2Gバイトごとに2625円など(会社やプランによって異なる)の追加料金を負担し、その都度回避してもらう方法もあるが、これだけの費用を負担するくらいなら、格安のADSLの通信料金も負担できるほどで、自宅Wi-Fiの整備にあてたほうが効率的だ。
最近では格安SIMと呼ばれる月額1000~2000円程度でデータ通信ができる契約のSIMが売られているが、その場合、上限が500Mバイト~2Gバイト程度なので余計に容量制限が厳しくなる。こういったSIMを活用する場合には、自宅Wi-Fiは不可欠と言ってもよいだろう。
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