Leap Motionは、MacBookのトラックパッドで使えるスワイプジェスチャーや、「iPhone」や「iPad」の複数指によるタップやピンチでの拡大縮小、Kinectの手を振ることによる起動や、Kinectの音声認識による命令のような、共通して使えるジェスチャー言語を用意していない。Leap Motion Controllerの作者によれば、アプリ開発の創造性を型にはめたくなかったのだという。それは結構なことだが、これが原因で、アプリごとにジェスチャーの意味が違っている場合が多い。筆者は、リズムゲームやバーチャル水槽、指を使った絵などに没頭したあと、突然アプリ終了方法や、まずいことを起こさずにデータを保存する方法に悩むことがあった。電子メールを送ったり、Skypeの通話を受けたりしたければどうしたらいいのだろうか?Kinectで手を横に出すことでゲームを止めるような、決まった操作は存在しない。
これはソフトウェアのアップデートや新しいアプリで簡単に修正できる可能性もあるが、これが原因で現時点では、PCを操作する新たな統合テクノロジというよりは、1つのコントローラを使った実験アプリの万華鏡のように感じられる。
説明書にあるように、Leap Motion Controllerは、机の上のキーボードかノートPC本体の前に設置して使う必要がある。このデバイスは持ち運びできる大きさだが、しっかりした平面が必要になる。例えば、ノートPCのキーボードのそばに組み込めればいいのだが。
このデバイスを30分も使うと、腕が筋力トレーニングをした後のように感じられる。これは、筆者が運動不足だからというわけではない。多くのアプリでは、手を空中6インチ(約15.2cm)くらいの高さに維持する必要があるのだが、10分もこれを続けると、疲労を感じ始める。手を常に持ち上げているのは、とにかく机に座って行うのには合わない行動だ。立って使うと楽に感じられたことを考えると、立って使うデスクの周辺機器としては、Leap Motion Controllerはヒットするかもしれない。
筆者は、仕事の道具としてよりも、モーションコントロールを使ったゲーム用のちょっとした周辺機器としてのLeap Motion Controllerの方が気に入った。マウスやタッチパッドの代わりにこれを使うのは無理だ。
筆者は、初めてiPhoneに触れた時の感覚を覚えている。タッチインターフェースを持ったデバイスはほかにもあったが、iPhoneの静電容量方式を使ったマルチタッチのスムーズさと、直感的なジェスチャー操作が、電話を変えた。これによって、スマートフォンは使いやすくなった。
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