アドビ、サブスクリプションモデルに完全移行--最新の作業環境を常に提供 - (page 2)

 クリエイター向けサイト「Behance」がCreative Cloudと統合され、メンバーはポートフォリオの公開、気になるほかのクリエイターのフォローなどのサービスを利用できる。進行中の作品をCreative Cloudのアプリケーションから公開し、世界中のクリエイティブコミュニティからフィードバックを受け取ることができるようになった。日本語版では、この機能は今後提供予定となっている。

 ファイルやアセットはすべてデスクトップアプリやクラウド、モバイルデバイス間で自動的に同期される。自分の環境についても、Creative Cloudにサインインすれば、ほかのデバイスに再現することも可能となる。現在は欧文フォントのみだが、「Adobe Typekit」では今回のアップデートから、これらのフォントの多くをデスクトップアプリ上で直接利用できるようになった。今後は日本語フォントへの対応も予定されている。

 「アドビでは制作のための新しい手法を提供する。同時に必ずしも最新版が必要とは限らないというユーザーの皆さんのために、CS6以降のバージョンはダウンロードして使えるようになった。今後新しいバージョンが出てきても、最新のCreative Cloudだけでなく、CS6も利用できる。例えば5年後にもCS6が使えるようになる。1人のユーザーが、1台はCS6を、1台はCreative Cloudを使うといった使い方もできる」(古村氏)

  • 個人向けプラン

  • 販売店などを経由した個人向けプラン

  • グループや企業向けのプラン

 価格は個人プランの場合、新規ユーザーは年間プランで月額5000円、月々プランで月額8000円という価格設定に変更はないが、7月31日まではCS6のユーザーを対象に初年度に限り、年間プランを月額2200円で利用できるプランを提供する。

 Creative Cloudの単体製品を利用する場合は、CS3以降のユーザー向けに7月31日まで年間プランを月額1000円で、学生教育向けプランでは6月25日まで月額3000円という特別プランを用意する。

 販売店やeコマースパートナー経由の販売の場合、特別プランはないが、各販売店が1周年キャンペーンを実施している。グループや企業向けプランとしては、従来からの価格体系に変更はないが、8月31日まで限定で月額4000円、年間4万8000円の特別プランを提供する。大企業向けプランとなるエンタープライズ版については、従来通り個別見積もりとなっている。

 今後は、パッケージ版時代のように12カ月ごとにアップデートといったサイクルはなくなり、随時最新機能が付加される。今回のようなメジャーアップデートのサイクルについては未定という。

  • Creative CloudとMarketing Cloudの両輪体制が強みという

  • Creative Cloudのこれまで

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