S・ジョブズ氏CEO辞任とアップルファンの反応 - (page 2)

Daniel Terdiman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年08月26日 11時38分

 広く報道されてきたように、Jobs氏は健康問題に苦しめられてきた。しかしそれでも、正真正銘のMac信者にとって24日は、そのニュースを聞いた時に自分が何をしていたかをいつでも思い出せる日になった。

 「ショックで嫌な気持ちになった。予期しない、本当に嫌な出来事だ。いつかはこうなると分かってはいたが、それはずっと先のことだろうと期待していた」(Kahney氏)

 いわゆるマニアの間では、Jobs氏のニュースが意味するところについて確かに動揺があるようだ。Kahney氏は、Appleは問題ないと感じているという。実際、同氏はこう語っている。「Appleはこれまで以上に大きくなるだろう。Appleはちょうど、ジェットコースターのような変化の激しい時期に入ったところで、(Jobs氏が)いるかどうかに関係なく、今後10年間はテクノロジ業界を支配し続けるだろう」

 しかしKahney氏は、そのように感じるのは自分だけではないかとしている。確かに、投資家の間には不安が広がっている。24日の時間外取引で、Appleの株価は約5%下落した。時価総額では約174億4000万ドルの減少にあたる。このことから、新CEOのTim Cook氏が同社の長きにわたる好調な業績を続けられるかどうかに、ウォール街が大きな懸念を抱いていることが分かる。

 しかし、Appleマニアの人々、特に古くからのファンは不安に打ち勝てるだろうとみる意見もある。

 DigiBarnビンテージコンピュータミュージアムを運営するBruce Damer氏は、「古くからのマニアは、文化や個性、そして誰が好きだとか、誰が嫌いだとかいうことのほうをずっと重視している」と述べている。「最近のファンは単にAppleの製品や体験を求めていて、Steve Jobs氏についてよく知らない」(Damer氏)

 さらに、長年のAppleファンは数え切れないくらいいて、彼らはAppleとJobs氏が永遠に一心同体であることに何の疑いも抱いていないとDamer氏は言う。Jobs氏は「(同氏が)1970年代中ごろに採用したデザイン哲学でAppleを根本から新しくした。そして(1996年に同社に復帰してからは)Appleを再起動させた」とDamer氏は語る。

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