アップルCEOとギズモードのやりとりが明らかに--次期iPhone流出めぐり法的文書公開 - (page 2)

文:Declan McCullagh and Greg Sandoval(CNET News) 翻訳校正:編集部2010年05月17日 08時32分

 多くの小規模企業と同様に、Gizmodoは生き残りに必死です。わたしたちは(記事にすべき話題への)アクセス手段を持っておらず、アクセスできたとしてもそれを取り上げられてしまうのです。スクープを公開するチャンスを得たならば、公開しかありません。そうしなければ滅びるのです。あなたが、Waltさん(The Wall Street JournalのWalt Mossberg氏)やPogue氏(The New York TimesのDavid Pogue氏)と懇意で、彼らとの仕事を好んでいるのは知っておりますが、Gizmodoは彼らよりも、昔のAppleに似ているとわたしは思います。ですから、わたしの思いを理解してくれることを期待します。

 現在のところ、わたしたちに失うものはありません。最近は、AppleのPR(広報)からわたしたちは冷たくされています。このことが、「iPad」のローンチに関する、われわれの記事に影響を与えています。だからわたしたちは、外へ行って、今回のような独自の話を、非常に積極的に探しに行かなければならないのです。

 わたしは、この電話を直ちにあなたに返却したいと思っています。貴社の製品自体は愛されるべきものですから、その販売を傷つけたくありません。でも、わたしは、この紛失された試作品について、また、それがどのようにしてAppleに返却されたかという記事を、それがAppleの製品であるという何らかの確認の下、公開しなければなりません。

 加えて私は、Appleとより密接に仕事をさせてもらいたいと願っています。もっとアクセスできるようにしてほしいと求めているわけではありません。アクセスがあってもなくても、わたしちの仕事は可能です。しかし、繰り返しになりますが、アクセスを与えてくれないとすれば、これが私たちが生き残るための唯一の手段になってしまいます。それが、わたしの立場です。

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 Gizmodoは、電話を「現金5000ドルで」購入したと主張している。しかし、それが今回の事件の全容ではない。

 Broad氏の宣誓供述書によると、iPhoneをレッドモンドシティにあるバーで見つけたBrian Hogan氏のルームメイトが、「100ドル札50枚分の5000ドルが入ったカメラボックス」を見せびらかし、他(おそらくは別のガジェットブログ)からも2500ドルもらったと述べたという。Hogan氏は、「 Appleが新しいiPhoneを正式に発表したら、Gizmodo.comから7月にさらに現金をもらう」ことになっているとも述べていたとされている。

 検察側は、Gawker Mediaのブロガーに対する刑事告発を検討中である。地方検事補であるChris Feasel氏は5月14日、報道陣に対し、警察は「まだ調査中である」と述べ、犯罪を犯したメディア組織は罪を免れられると思ってはいけないと述べた(Clifford Cretan判事は14日、米CNETおよびその他のメディア組織からの要求に応じて、前述の文書を公開した)。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

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