Appleの2009会計年度第3四半期(2009年4-6月期)の売り上げは、「iPod」は減少したものの、「Mac」と「iPhone」が増加し、予想を上回る結果となった。
売り上げは83億4000万ドルで、1株当たりの利益は1.35ドルだった。この業績は、前年同期の74億6000万ドルの売上高、1株当たりの利益は1.19ドルという記録と比較すると、12%の増加となる。
アナリストの予想は、1株当たりの利益1.17ドル、売り上げ82億ドルだった。すでにAppleは、前四半期の決算発表で、ホリデーシーズン以外の四半期では最高の売り上げおよび利益を報告したものの、今回の第3四半期の決算で、またもやその記録が更新されることになった。
さらにAppleはこの四半期、同社の中核事業における販売台数についても、大方のアナリストの予想を覆した。Macの販売台数は260万台で前年同期比4%増、iPhoneは520万台で前年同期比626%増と大きく伸びた。iPodの販売台数は1020万台で、予想は上回ったものの7%減となり、Appleにとっては初めてiPodの売り上げが前年から落ちた四半期となった。
この四半期、Macの売れ行きには目を見張るものがあった。市場調査会社IDCのデータによれば、4月、5月、6月はPC業界全体で3%以上の減少となったが、Appleのコンピュータの販売台数は、前年同期比4%増だったという。同社のこの大幅増に貢献したのはノートブックで、「MacBook」と「MacBook Pro」の出荷台数は13%増加している。
Appleはこの業績の大部分が四半期後半のものであることを認めた。これは同社のユニボディノートブックをすべてMacBook Proの名称に移行し、ノートブック全機種の価格を下げた後のことだ。
同社最高執行責任者(COO)Tim Cook氏は米国時間7月21日午後の決算発表の電話会見で、Worldwide Developers Conference(WWDC)後に「Macの売り上げは加速した。この売れ行きには非常に満足している」と語った。
Cook氏が熱心でないのは、ネットブックだ。同氏は今回の電話会見の機会を利用して、この成長しているコンピューティングカテゴリに対する非難を少しばかり追加した。PC業界でAppleと競合する企業は皆、このカテゴリに取り組んでいるが、同氏は、前四半期の決算発表でネットブックを上品に非難したところから話を続けた。
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