NAS上のテキストファイルを読み書きできるエディタアプリ「NASメモ」

 「NASメモ」は、NAS(Network Attached Storage)やWindows PCの共有フォルダに保存してあるテキストファイルの読み書きが行えるエディタだ。Dropboxなどクラウドストレージとの連携機能を備えたエディタはほかにも存在するが、本アプリはNASを中心に、ネットワーク上の共有フォルダへの保存や読み出しに注力していることが特徴だ。

 テキストエディタとしての機能はごく一般的で、フォントの種類やサイズ、文字色、背景色などが指定可能、さらに文字エンコードと改行コードを設定したり、行番号の表示のオン・オフが行える。元に戻す/やり直すことができ、ほかのアプリで開き直すことも可能だ。

 他のテキストエディタと異なるのは、保存先を選択する際に、ローカルに加えて「NAS/Windows共有フォルダ」「Dropbox」「FTP」を選べることだ。NASについては保存先のパスを入力する画面が用意されており、家庭内に設置されたNASの共有フォルダにデータを保存できる。これにより、他の端末やPCからの加筆修正も容易に行えるというわけだ。

 NAS経由であれば、クラウド経由での同期と違ってインターネット接続も不要なほか、プレーンなテキストファイルということで、特定のアプリやサービスに依存せずに加筆修正が行える。NAS以外にWindows PCの共有フォルダも指定できるほか、FTPやDropboxにも対応しているので、ケースバイケースで使い分けられる。ユーザ名やパスワードは記憶しておけるので、使い勝手はローカルに保存する場合とほぼ同じだ。

 データの保存先として各家庭にNASが導入されるケースは増えつつあるが、PCからの読み書きはまだしも、スマホやタブレットからの読み書きは、音楽や動画といったメディアファイルを除いてまだ不自由な状況にあり、たとえ対応していてもアドオンなどによる有償提供に限られることも多い。その点、テキストエディタそのものにNASへの入出力機能を組み込んだ本アプリの思想は先進的で、メーカーを問わず使えることも含めて、秀逸なアプリと言えるだろう。

  • メイン画面。見た目は一般的なメモアプリだ

  • 新規作成/開く/上書き保存/名前を付けて保存など、ファイルメニューもとくに違いはない

  • 元に戻す/やり直すことも可能なほか、ほかのアプリで開き直したり、メールに流し込むことも可能

  • 保存先としてローカル以外にNASやWindows共有フォルダ、Dropbox、FTPが選択できる

  • NASやWindows共有フォルダはIPアドレスなどでパスを指定する。入力後に接続テストを行って設定が正しいか確認する機能も備える

  • フォントの種類やサイズ、文字色、背景色などが指定可能、さらに文字エンコードと改行コードの設定や、行番号のオン・オフにも対応

>>NASメモのダウンロードはこちらから

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