バナーを非表示にしてページ全体をキャプチャできる「WebScreenshot[JP]」

 「WebScreenshot[JP]」は、ウェブページのキャプチャを取得できるアプリだ。原寸大のフルスクリーンキャプチャに対応するほか、オーバーレイ機能を使ってバナー広告などを非表示にする機能など、同種アプリにはない機能を備えているのが特徴だ。

  • ホーム画面。まずはURLを入力してキャプチャ対象のページを表示させる。アドレスバー右のホームアイコンをタップするとGoogleが表示されるのでそこから検索することもできる

 アプリを起動すると空白の画面が表示されるので、上部のアドレスバーにウェブページのURLを貼り付けて表示させ、下部のボタンを押してキャプチャを実行する。キャプチャの対象は、画面上に表示されている領域だけか、ページ全体かを選ぶことができるほか、HTMLのソースを表示することもできる。保存が完了するとダイアログによって画像サイズが通知されるので、正しくキャプチャが行えたかどうかが分かりやすい。

 キャプチャ画像はカメラロールへの書き出しのほか、メールに添付して送信することもできる。ブックマーク機能も備えているので、特定のページを定期的に保存したい場合も、あらためてURLを入力する必要がなく、繰り返し簡単に呼び出せる。

 本アプリの特徴は、解像度をRetinaもしくはRetinaオフの2種類から選べることだ。同等のアプリでは、あらかじめどちらかに固定されており選べない場合がほとんどだが、本アプリではページの内容や目的に応じて切り替えられるので、特に高解像度の画像を必要としない場合はRetinaをオフにすることにより、ファイルサイズを小さくできる。画像形式をPNGもしくはJPGから選択できるのもよい。

 またユニークなのがオーバーレイ機能だ。この機能を使うことで、スマホページによくみられる画面スクロールのたびに追いかけてくるバナーを除去し、すっきりとしたキャプチャを行うことが可能になる。今回筆者が使用した環境ではうまく動作しなかったのだが、同種のアプリにはみられない機能で、フローティングタイプのバナーがあるが故にページのキャプチャがうまくいかず困っている人にとっては朗報だろう。

 ブックマークレットは用意されていないのでSafariとの連携はできず、本アプリ単体でキャプチャ対象のページを探す必要はあるが、全体的には無料とは思えないほど機能も充実しており、使った限りでは安定性も高い。国産アプリである点もプラス要因で、無料で使えるキャプチャアプリを探しているのであれば、一押しと言っていいだろう。

  • 今回はCNETのトップページを表示した。キャプチャするには画面下中央のカメラアイコンをタップする

  • 表示されている領域だけか、ページ全体をキャプチャするかを選択できる。ちなみにHTMLを選択するとページのHTMLソースが表示される

  • キャプチャが完了するとサイズを記したダイアログが表示されるので意図通りにキャプチャできたかどうかが分かりやすい

  • 右上のSaveをタップするとカメラロールに保存される。ページ右下のメールアイコンをタップするとメールに添付して送信できる

  • オプション画面。画像形式はPNGとJPGから選択できる。またオーバーレイ機能を使えば画面とともにスクロールするバナー広告などを表示にできる

  • オプション画面でRetinaをオフにすると幅320ピクセルに縮小して保存できる。原寸大だと画像サイズが大きくなりすぎる場合などに重宝する

  • ブックマーク機能も備える。プリセットされているサイトがいずれも「.com」で日本語版のサイトでないのがやや惜しい

  • BASIC認証が必要なサイトにもログインできる。IDとパスワードの保存機能はない

  • サイトのHTMLを表示することも可能。こちらはキャプチャ機能はないので、この画面を表示したければiPhone標準のスクリーンショット機能を使うことになる

>WebScreenshot[JP]のダウンロードはこちらから

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