IT技術者の雇用--優れた人材を確保するための5つのティップス

文:Brien Posey(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2011年03月01日 07時30分

 優れたIT技術者を雇用したいのであれば、仕事に必要となるスキルの有無を見極めるだけでは不十分である。本記事では、優れた人材を雇用するための創造的な小技(そして寝技)を紹介する。

 筆者はフリーランスとして働き始めるまで、企業のIT部門でさまざまなマネジメント職に就いていた経験がある。その頃に何度か、IT技術者の雇用に携わったこともある。だが正直なところ筆者は、従来の面接技法が優れているとは思っていなかった。このため、IT技術者の採用時に使える独自の技法をいくつか編み出したのだった。以下では、それらの中から優れたものを5つ選んで紹介する。

#1:巷で実施されているIT資格試験の模擬試験ソフトを利用する

 IT技術者の募集を行う際には、たいていの場合、特定テクノロジへの精通が条件となる。応募者がこの条件を満たしているかどうかを判定するには、巷で実施されているIT資格試験の模擬試験ソフト(Transcenderなどが販売しているもの)を利用するという方法がある。こういったIT資格試験は、事前の試験対策を行わなければほとんどの場合、不合格になるはずだ。とは言うものの、筆者はこの種のソフトウェアが有効であると考えている。というのもこれによって、少なくとも応募者が特定テクノロジに関する最低レベルの知識を有しているかどうかを判断できるためである。またこれにより、採用後に新たな訓練の実施が必要かどうかも判断できるというわけだ。

 応募者の能力評価に模擬試験ソフトを用いることは、履歴書に記載されている内容の真偽を確かめるうえでの優れた方法でもある。例えば、応募者がMicrosoft Exchange Serverに精通していると履歴書に書いていたとしても、該当ソフトにおいて10%のスコアしか獲得できなかった場合、履歴書には虚偽記載があり、その応募者は信用できないと判断できるだろう。

#2:これまでに達成してきた成果について尋ねる

 筆者がIT技術者の採用面接を行う際には、応募者に対して実務で経験してきたテクノロジについて、わざわざ詳しく質問するようなことはしない。基本が身に付いているのであれば、必要なテクノロジは後日に訓練を実施することで獲得できるはずだからだ。筆者が興味を抱く対象はむしろ、彼らがこれまでに達成してきた成果なのである。

 結局のところ、ITの役割は業務のサポートである。どのようなIT資格を有していようと、実務で活用できないのであれば価値などないはずだ。応募者に対してそれまでの仕事で達成してきた成果について尋ねることで、知識の有無だけではなく、その知識を実際の仕事に活かせるかどうかについても見極めることができるのである。

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