2011年1月の「Consumer Electronics Show(CES)」でWindowsタブレットとスレートの話が出るというNew York Timesの報道を紹介したが、CESではこれだけでなく「Windows Phone 7」でも新しい情報が出てくるかもしれない。だが、わたしの情報筋によると、Windows Phone 7プラットフォームの最初の“メジャー”アップデートは2011年8月または9月以降になるという。
数週間前から、2011年1月と2月にWindows Phone 7の“マイナー”アップデートがリリースされるといううわさが出ている。2012年に発表を予定している「Windows Phone 8」(開発コード名「Apollo」)に先立ってリリースされることになる2011年秋のメジャーアップデート(開発コード名「Mango」)についても、いろいろと情報が出ているようだ。
情報筋によると、Mangoは2011年1月と/または2月のリリースよりも大型という。「Windows Phone OS 7.5」のような位置づけで、登場の際にはそう命名される可能性もありそうだ。
わたしは、2011年1月/2月のアップデートは、実際には1回のアップデートではないかと予想している。これはWindows Phone 7ローンチ後初回のアップデートでもあり、Microsoftがコピー&ペースト機能を実現するかが注目されている。WinRumours.comは、2回目のアップデートで開発者によるアプリケーション制御が強化され、プログラミングインターフェースへのアクセスによりマルチタスク、アプリ内ダウンロード、カスタマイズの改善などが可能になるのではないか、と予想している。
わたしの情報筋によると、Mangoは、「Silverlight」ランタイムとHTML5の対応が加わり、対応言語が追加されるなどの特徴や機能を持つという(Windows Phone 7はSilverlightを主要な開発プラットフォームとしているが、ウェブブラウザ・プラグインとしてはまだ対応していない)。
第1弾のWindows Phone 7端末は、Microsoftの幹部自身が認めているようにコンシューマー向けの携帯電話という位置づけだったが、エンタープライズ機能も加わる可能性があるのかも気になっている。第1弾のWindows Phone 7は、たとえば「Exchange ActiveSync」の機能セットの一部を対応したにすぎない。Windows Phone SecretsのPaul Thurrott氏が先日書いているように、Microsoftは少しずつExchange ActiveSyncのサポートを拡充していく計画のようだ。
念のために書いておくが、ここに書いた情報についてMicrosoftの確認は得られていない。CESでは初のVerizonおよびSprint向けにCDMAバージョンのWindows Phone 7をローンチするのでは、といううわさもあり、CESでのWindows Phone 7に関してMicrosoftに問い合わせた。また、2011年に予定しているWindows Phone 7のアップデートに関する計画についても聞いてみたが、Microsoftからの回答は得られていない。
Windows Phone 7の販売台数は50万台を下回っているといわれている。Microsoftが販売台数を増やしたいならば、2011年にどのような機能を加えるべきだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」