今、語学に対する注目が高まっている。海外旅行などのプライベート需要はもちろん、例えばグローバル化が進むビジネス界では昇進の条件に語学関連の資格を盛り込む企業が出始めている。家電量販店をのぞけば、PCソフトでも語学学習系のラインアップが増加中だ。そんな中でぜひ注目してもらいたいのが、手軽にネイティブの発音が学べるラジオを使った学習方法である。
ラジオといえば、大半のリスナーにとっては番組内で繰り広げられるパーソナリティーのトークや歌を楽しむもので「語学学習になぜ?」と疑問に感じる人がいるかもしれない。確かに最近では書籍やCDなどの教材、さらには語学スクールも充実しており、あえてラジオにこだわる必要がないと思われがちだ。しかし、ラジオでの語学学習には特有のメリットも存在する。
まず書籍の場合は、語学で一番重要なヒアリングができないというデメリットがある。構文などの基本をマスターするには良いかもしれないが、最近特に求められているのは旅行やビジネスシーンでの「会話」であり、「聞く」能力を養えない点でニーズとズレてしまう。
では、CDやDVD、PCソフトといった教材はどうだろうか。これはヒアリングもできて一見使いやすいように思えるが、どうしてもコスト的な割高感が難点だ。しかも、最初に見つけた教材が自分に合うとは限らないため、購入を繰り返すうちに不要なものが山積み……、といったケースも多い。一方、ラジオならば無料で聞ける上に、基礎やビジネス向けなど複数の番組から自分の実力に合ったもの選択できる。
語学スクールについては、ネイティブの発音を自分の耳で直接聞けたり、その場で質問に答えてくれるのが魅力だ。しかし、こちらは教材を購入する以上に費用が高く、定期的にスクールへ通う必要があるのも、時間的な制約がある社会人にとっては辛いところだろう。
ここで「ラジオ番組だって決まった時間に放送を聞く必要がある」と思った人もいるはず。それを解消してくれるのが、今回紹介する「語学学習に適したラジオ」なのである。
少々前置きが長くなってしまったが、ここから語学学習に最適なラジオの各機能について触れていこう。
最も重要な機能として番組の録音機能が挙げられる。この録音機能は、ラジオ番組で一番のネックとなる「聞き直しができない」という問題を解決し、聞き取れなかったフレーズの再確認や後日の復習が手軽にできるようにしてくれる存在だ。また、語学系の番組は大半が複数回にわたって放送されるため、用事があってリアルタイムに聞けない放送分を補完できるメリットもある。
確かに昔は毎回のタイマー録音が面倒だったり、予約自体を忘れてしまったりといったことも多かった。しかし、最近の製品はテレビ用のレコーダーと同じく、毎日、毎週など定期的に録音できる機能も備わっているのが魅力だ。
さらに、録音機能は時間の有効活用にもつながる。たとえば「出勤が朝早くて深夜番組を聞けない」という人でも、予約録音しておけば暇な時間を見つけて後からゆっくりと聞けるのである。
予約録音と関連した内容でもうひとつ注目したいのが、SDカードをはじめとした外部メディアへの出力機能だ。予約録音だけの場合は聞く場所が限定されてしまうが、出力機能があれば携帯電話などのモバイル端末を使い、通勤、通学中も気軽に聞くことが可能。最近では予約録音に対応したポータブルタイプや、スピーカ部分と切り離せるようなタイプの製品も発売されている。録音番組の持ち出しを優先するなら最初からこうした製品を選択するのもお勧めといえる。
スタイリッシュな薄型マルチクレードルが付属するポータブルラジオレコーダー。「おめざめタイマー」や「スリープタイマー」、地域指定だけで放送局を自動登録するエリアバンド機能、5つのダイレクト選局ボタンなどを備えている。予約録音は最大20件で、1回(24時間以内)、毎日、曜日指定、日付指定(翌月末まで)の4種類から設定可能。
最大10プログラムの予約録音や、SD/SDHCカードへの録音・再生に対応したクラシカルデザインのラジオレコーダー。録音品質は「高音質」「標準」「長時間」の3モードで、付属のSDHCカード(4Gバイト)に最大約276時間の録音ができる。大型液晶画面や日本語表示の操作ボタンなど、幅広い年齢層のユーザーが使える操作性も魅力だ。
AM/FMラジオがPCで聴けるUSBラジオチューナ。PCにラジオ番組を録音でき、録音番組はiPodやiPhone、デジタルオーディオプレーヤーで持ち出せる。ラジオ番組の放送日時を登録して録音できる「スケジュール録音機能」を搭載し、時間指定、曜日指定が可能。録音時に音を出さないサイレント録音も選択できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力