Windowsコンピューターを多段階プロセスで感染させるダウンローダ型トロイの木馬Fruity

Doctor Webは、モジュラーダウンローダ型トロイの木馬 Trojan.Fruity.1 を用いた、Windowsユーザーに対する攻撃を確認しました。このトロイの木馬を使用することで、脅威アクターはその目的に応じてあらゆる種類のマルウェアにコンピューターを感染させることができます。攻撃を隠し、その成功率を高めるために、攻撃者はさまざまなトリックを用いています。そのようなトリックには、標的となるシステムの多段階プロセスでの感染、トロイの木馬のコンポーネントを起動させるために無害なアプリを利用、アンチウイルス保護のすり抜けなどがあります。

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約1年間にわたって、Doctor WebではWindowsコンピューターがスパイウェア型トロイの木馬Remcos RAT( Trojan.Inject4.57973 )に感染したというインシデントについて、ユーザーから寄せられるリクエストに対応してきました。これらのインシデントを調査するなかで、Doctor Webのスペシャリストはマルチコンポーネントなダウンローダ型トロイの木馬 Trojan.Fruity.1 が主要な役割を果たす攻撃を突き止めました。 Trojan.Fruity.1 を拡散させるため、脅威アクターは悪意のあるサイトと、特別に作成されたソフトウェアインストーラを用意しています。そのようなソフトウェアには、CPU、グラフィックカード、BIOSを調整するためのさまざまなツールや、コンピューターのハードウェア監視ツール、その他のアプリがあります。これらのインストーラはおとりとして用いられ、ユーザーをおびき寄せるための無害なソフトウェアだけでなく、トロイの木馬とそのすべてのコンポーネントを含んでいます。

ユーザーが偽サイトからアプリをダウンロードしようとすると、ファイルホスティングサービスMEGAのWebページにリダイレクトされ、トロイの木馬のインストーラパッケージを含んだzipファイルをダウンロードするよう求められます。

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