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【ジュネーブ2021年4月13日PR Newswire=共同通信JBN】科学の予測に基づく初のグローバル外交ツールの役割を果たすスイスの財団Geneva Science and Diplomacy Anticipator(ジュネーブ・サイエンスディプロマシー財団、GESDA)は13日、初の活動報告を公表し、独自の意思決定プラットフォームであるGESDA Breakthrough Radarに基づく野心的なソリューションのための第1回年次サミットを開催すると発表した。
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第1回年次GESTAサミットは10月7-9日にジュネーブの科学拠点でありGESDAが本部を置くCampus Biotechで開催され、300人の国連当局者やノーベル賞受賞者のほか、研究者、外交官、影響力のあるリーダー、非政府組織(NGO)と一般市民というGESDAの4つのコミュニティーの代表の出席が見込まれる。参加者が対話型セッションなどで討論する予定の重要課題は以下:
*科学外交において予測と行動によってどのように多国間主義を促進するか
*ヒトゲノム工学の将来のグローバル課題
*量子コンピューティングの共通の未来
*宇宙資源の活用への道
*あらゆる状況で安全にアクセス可能な世界規模での高度AIの共同開発
*未来の資金調達と科学の進歩に基づく開発スキーム
サミットでGESDAは、独自の意思決定ツールであるBreakthrough Radarを発表する。このツールは、GESDAに関連する時間枠(5年、10年および25年)に沿って、量子革命と高度人工知能(AI)、ヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)、環境再生と地球工学、予測科学と外交の4つの科学の最先端課題において未来の科学的進歩の影響と推進力を評価する。Breakthrough Radarは、起こり得る科学の画期的進歩と、それが人間、社会、地球に及ぼす可能性のある影響についてわかりやすいマッピングを提供するよう設計されている。GESDAはジュネーブで、以下のような現在および今後のグローバルな課題に対処するソリューションを開発するよう強く促している:
*戦略的国家および国際安全保障の議題のためのインフラストラクチャーなど、通信とコンピューティング向けの量子インフラストラクチャーの安全なアクセスと利用を保証する欧州原子核研究機構(CERN)/国際原子力機関(IAEA)のハイブリッドのような組織
*倫理、プライバシー、科学のガバナンス、および科学的進歩の人類への総体的利益をめぐる科学的紛争の自主規制のための新たなグローバル法廷または紛争処理機関の設立
*高度AIモデルの共同開発、アクセス、および利用に関する国際協定と、これらのグローバルガバナンス基準を支援し規定する組織の創設
*科学と産業が今後数十年間に産業プロセスの脱炭素化を加速するのを支援する「マンハッタン計画」のような研究開発の取り組み
これまでのところ、GESDA(リンク )は約100人の著名な科学者、上級外交官、慈善事業家、国際機関の責任者、大学や産業界の幹部、NGO、一般市民を招集しており、これは同財団の初の年次活動報告(リンク )に詳述されている。この報告書は2019、2020の両年を対象として同財団の前進に関する主要な出来事とデータを取り上げている。財団は11の科学的予測の要約(リンク )を作成し、財団が集めた約60人の科学専門家、政界と実業界のリーダー、一般市民らは、2020年12月のハイレベル学術外交パネル(リンク )の合同会議でこれらの要約を討議した。GESDAはスイス連邦政府とジュネーブ州およびジュネーブ市が拠出した設立資金に匹敵する慈善資金提供を受けている。
初の年次活動報告の公表は、スイス連邦政府が今年2月、Alexandre Fasel大使(リンク )をジュネーブの科学外交の初代特別代表に任命し、デジタルおよびテクノロジーのガバナンス拠点としてのジュネーブの役割を強化したことに続くものである。
GESDA理事会のPeter Brabeck-Letmathe会長は「GESDAのこれまでの業績は、私の期待をはるかに超えたものだ。世界は画期的な科学と技術の進展を未曽有の速度で体験している。これらの発見は、われわれの人間としての自らに対する見方、社会における互いの関わり方、環境への配慮の方法を新たに形作る。GESDAは今後、最先端科学の前進を予測する上で極めて重要な役割を果たし、集団的福祉を守りながら世界の幸福と包摂的開発のための科学的前進の潜在的可能性をとらえることを担保する」と語った。
GESDAの副会長でSwiss Federal Institute of Technology In Lausanne(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)学長を務めたPatrick Aebischer氏は「高度人工知能、ゲノム編集、ニューロエンハンスメント、脱炭素化、コンピュテーショナル外交などの画期的なテクノロジーが今後数十年にグローバル議題で支配的になることがほぼ確実だ。GESDAは、予測される科学的前進を最大限に利用することができるよう万全を期し、さまざまな異なるコミュニティーの架け橋となることによって、『シンクタンク』として、また『do tank(行動する集団)』としての役割を果たす。持続可能な開発目標(SDGs)を視野に、そして今後のグローバルな課題を念頭に、人々の生活を向上させるイノベーションを鈍化させることなく、ガバナンスの枠組みを制定する準備を確実に整えている必要がある」と述べた。
▽Geneva Science and Diplomacy Anticipator(GESDA)について
2019年に誕生したスイスの官民パートナーシップ財団であるGeneva Science and Diplomacy Anticipator(ジュネーブ・サイエンスディプロマシー財団、GESDA)は、より大きな影響力と多国間効果のための予測科学・外交のツールとして設立された。
GESDAの野心的なビジョン-未来を利用して現在を構築する-は科学的前進の速度と同財団が本部を置くジュネーブの都市のダイナミズムの双方を反映している。ジュネーブは多国間主義の世界的中心地であり、国連の欧州本部、2000を超すその他の国際機関、非政府組織(NGO)、多国籍企業、世界クラスの学術機関を擁する。
全世界からの幅広いグローバルコミュニティーを原動力とするGESDAは、新たな課題に取り組むための以下の3つの根本的な疑問に対処する:
人間として、われわれは何者なのか? ロボット、ゲノム編集、拡張現実の時代に人間であることは何を意味するのか?
われわれはどうやって共生できるか? 不平等を縮小し、幸福度を高め、包摂的開発を促進するために、どんなテクノロジーを実装できるだろうか?
人類の幸福と地球の持続可能な未来を確実なものにするにはどうすればよいか? どうすれば地球を再生しながら全世界の人々に必要な食料とエネルギーを供給できるだろうか?
この目的のため、財団は以下の取り組みを行う:
*毎年更新されるグローバルな調査システムを通じ、科学研究室で現在「起こりつつある」ことと今後5年、10年または25年後にそこで得られる成果(形式科学、自然科学、人間科学のいずれであれ)を列挙することで、世界に影響を与える科学の画期的進歩を予測し、それらが人々、社会、地球に与える潜在的な影響力を強調する。
*これらの科学の画期的進歩が与える機会について、政治家、外交官、慈善事業家、企業家、NGO、一般市民との議論を加速し、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」など、人類に直面する既存の、または新たなグローバル課題に対処することができるソリューションを設計する。
*ジュネーブに国連の運営拠点を置く多国間機関などと協力し、ソリューションの実装に必要な連携、パートナー、投資家を集めることにより、こうしたソリューションを具体的かつ最先端のプロジェクトに変える。
▽問い合わせ先
戦略パートナー向け
Stephane Decoutere
Secretary General
stephane.decoutere@gesda.global mailto:stephane.decoutere@gesda.global
+41 79 292 50 80
メディア向け
Olivier Dessibourg
Executive Director of Science
Communication and Outreach
olivier.dessibourg@gesda.global mailto:olivier.dessibourg@gesda.global
+41 78 712 88 68
投資家向け
Sandro Giuliani
Executive Director of the Impact Fund
sandro.giuliani@gesda.global mailto:andro.giuliani@gesda.global
+41 79 303 06 00
オンラインで財団を検索
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ソース:GESDA -The Geneva Science and Diplomacy Anticipator
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