F5ネットワークス、マルチクラウドへのアプリケーション展開に特化した「BIG-IP Cloud Edition」を発表

ネットワークセキュリティ管理者とアプリケーションチームの協業を加速し、マルチクラウド に拡散するアプリケーションの「可用性」と「安全性」をスピーディかつ確実に実現

F5ネットワークスジャパン合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:権田裕一、以下 F5)は、アプリケーション単位でアプリケーションサービスを適用できる「BIG-IP Cloud Edition™」を発表しました。BIG-IP Cloud Editionは、仮想化されたソフトウェアベースのADC(アプリケーションデリバリコントローラ)で、BIG-IPの豊富な機能を個々のアプリケーションにとって「最適なサイズ」で、自動的に適用することができます。これにより、マルチクラウド環境におけるアプリケーションのパフォーマンスや可用性、セキュリティの確保を、より確実に行えるようになります。

■マルチクラウドに広がるアプリケーションの可用性とセキュリティ確保の課題
デジタル変革への取り組みが加速している昨今、新たなサービス提供に必要となるアプリケーションの数は、爆発的に増加しています。しかも、アプリケーションが配置される場所は、マルチクラウドという分散環境に広がっています。展開スピードを重視し、パブリッククラウドの導入を進めている企業も増加していますが、パブリッククラウドであっても、これまでのオンプレミスと同じく可用性やセキュリティの確保が欠かせません。

しかし、この可用性やセキュリティの確保に対応できない企業や組織が多く存在します。Appian社が最近行った調査によれば、「ビジネスの要件に十分に対応するITを実現できる自信がない」という回答が72%にも上っています。この結果は、従来と同じようなスピード感、設計思想、運用方法を続けていては、マルチクラウドに対応できないということを意味しています。マルチクラウドに配置されたアプリケーションに必要な可用性やセキュリティの確保に向けて、ネットワークセキュリティ担当者とDevOps推進者が一体となって協業できるかが成功への鍵となります。

マルチクラウドに配置されたアプリケーションに対し、一貫性を持って可用性とセキュリティの確保を実現する仕組みが必要とされます。一貫性が失われると、アプリケーションの可用性やセキュリティを十分に確保できず、サービスダウンや不正アクセスによる情報流出の脅威にさらされる危険性が高まります。しかしすべてのアプリケーションに対して一律の対応をすることは、別の問題を引き起こす可能性があります。アプリケーションの種類によって、求められる可用性やセキュリティレベルが異なるからです。最も厳しい基準に合わせて、すべてのアプリケーションに可用性とセキュリティの対応をすれば、過大なコストがかかることになります。

■BIG-IP Cloud Editionによる解決と特徴
このような状況を背景に開発されたのが、BIG-IP Cloud Editionです。その主な特徴は以下の通りです。

(1)単一アプリケーション専用のvADC(仮想アプライアンス)
F5がこれまでBIG-IPプラットフォームで提供してきた幅広いADC機能を、アプリケーションごとにカスタマイズした形で適用できます。そのため、各アプリケーションの変更により求められる設定変更に柔軟に対応できます。料金体系も従来型のパーペチュアル(買い切り型)ライセンスモデルの他、サブスクリプションモデルをサポートしており、多様な展開シナリオに対応可能です。そのため多様なアプリケーションに対し、コスト効率を高めながらADC機能を提供できます。

(2)セルフサービス化により、アプリケーションチームは可用性やセキュリティをすぐに利用可能
現在、アプリケーションに必要な可用性やセキュリティを実現するには、アプリケーションチームはサービスチケットを発行し、必要とされるロードバランシング設定やセキュリティ設定について時間を掛けてネットワークやセキュリティ管理者と議論するというプロセスが一般的です。このプロセスは、アプリケーション展開に時間を要するという課題を抱えています。BIG-IP Cloud Editionでは、ネットワークセキュリティ管理者が事前に用意したテンプレートをアプリケーションチームがセルフサービスで利用する機能を提供し、可用性やセキュリティを素早く実現します。

(3)専用の管理ダッシュボードでアプリケーションの状態を可視化
専用の管理ダッシュボードによって、アプリケーションごとの可視化や分析、制御が可能です。これによって運用がシンプルになります。またアプリケーションごとのパフォーマンスや健全性を可視化する自己診断機能や、問題解決機能も実装しています。

BIG-IP Cloud Editionで提供される主な機能は、以下の通りです。

・F5 BIG-IP LTM(Local Traffic Manager)
高い実績を持つ高度なトラフィック制御機能を、仮想環境やクラウド環境で利用できます。これをアプリケーションごとに適用することで、パフォーマンスや可用性の確保を、シンプルかつ柔軟な形で実現できます。

・F5 Advanced WAF(Web Application Firewall)
「OWASP Top 10」に列挙されているセキュリティリスクの防御や、SSL/TLSで暗号化された通信の検査、スクリプティングによるアプリケーション攻撃の防御といった従来のWAF機能に加え、ボットを使った攻撃の防御や、マルウェアなどを利用したクレデンシャル情報の不正入手、アプリケーションレイヤに対するDoS攻撃、APIへの攻撃など、より広範な脅威に対応した新世代のWAFです。これにより、従来のWAFでは検知できなかった脅威を検知・防御できるようになります。また機械学習と行動分析を活用した動的な攻撃判定や、自動チューニング機能も装備しており、複雑な運用を行うことなく包括的なアプリケーション保護を実現できます。

・F5 BIG-IQ Centralized Management
アプリケーションごとに適用されたBIG-IP Cloud Editionのインスタンスを、集中管理する機能を提供します。テンプレートを活用したシンプルな管理を実現でき、ポリシー適用の徹底やコンプライアンスの適用を容易にします。

■提供について
BIG-IP Cloud Editionは、2018年7月11日から販売開始します。

■関連情報
<製品やテクノロジー>
・BIG-IP Cloud Edition 製品紹介 リンク
・マンガでわかる! アプリ開発チームとインフラチームの摩擦を解消する方法 リンク
・資料ダウンロード:アプリの展開スピードを向上させる為には? リンク
・F5 BIG-IP Cloud Editionについて知っておくべきこと リンク
・BIG-IP Cloud Editionによるアプリケーション中心の管理 リンク
・BIG-IP Cloud Editionについて:アプリごとのセキュリティとスケーリング リンク

<トレンドや背景>
・なぜアプリケーションサービスへのアプリごと(Per-App)のアプローチが重要なのか リンク
・社内およびクラウドのアプリケーションを守るアプリごと(Per-App)のアーキテクチャ リンク
・デジタルトランスフォーメーションに関する驚くべき真実と企業のネットワークにおける実際 リンク

F5ネットワークスについて
F5は、世界最大規模の企業やサービスプロバイダ、政府機関、消費者ブランドが、アプリケーションをより速く、よりスマートに、そしてより安全に提供することを可能にします。F5はクラウドとセキュリティに関するさまざまなソリューションを提供しており、これらを活用することでスピードと管理性を犠牲にすることなく、セキュアかつハイブリッドクラウドに対応したアプリケーション基盤を実現できるようになります。
【F5に関する詳細、最新情報】
・F5ネットワークスジャパン ホームページ: リンク
・Twitter: @F5Japan
・Facebook: リンク

このプレスリリースの付帯情報

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関連情報
https://f5.com/jp/
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