ファーウェイ、デンマーク通信最大手TDCグループのケーブル・ネットワークを1Gbpsへ刷新

ファーウェイ・ジャパン 2016年02月04日 10時53分
From PR TIMES

世界初、次世代CATV通信規格DOCSIS3.1対応の超高速技術により全ケーブル・ネットワークをGiga COAXへ

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は1月27日、デンマーク最大のマルチサービス・オペレーターであるTele Danmark Communicationsグループ(TDCグループ)との協力のもと、同社の同軸ケーブル・ネットワークを刷新し、最大1ギガビット/秒の通信速度を実現する計画を発表しました。今夏から開始されるこの刷新プロジェクトは2017年末までに完了する予定です。これにより、デンマークは世界で初めて国内のケーブル・ネットワークをGiga COAXに刷新し、ケーブル・ネットワーク上で超高速アクセスを実現する国となります。

TDCグループのケーブル・ネットワークに導入される次世代CATV通信規格DOCSIS3.1(※)準拠のアーキテクチャにはネットワーク上の各種ノード、光ノード、増幅器、パッシブスプリッタが含まれ、ファーウェイはエンジニアリング・サービスも提供します。これにより、HD動画(14GB)を2分未満でダウンロードできる最大1ギガビット/秒の通信速度とコネクティビティを実現します。


TDCグループはこれまで、世界をリードするマルチサービス・オペレーターとして継続的に通信技術のイノベーションに取り組み、欧州で初めてDOCSIS3.0対応ネットワークを稼動させました。


TDCグループのCEOであるペニーレ・エレンビエルグ(Pernille Erenbjerg)氏は次のように述べています。「今回のアップグレードは、当社のケーブル・ネットワークにおいて、最も野心的かつ包括的なものであると同時に、デンマーク国内のデジタル・インフラに対する投資としても最大級のものです。これにより生まれるデジタル・エンターテイメント・メディアのための高速回線には、速度の限界はありません。2017年末までには、デンマークの一般家庭の半数は1ギガビット/秒のインターネット・サービスを利用しているでしょう。これは、デンマーク政府が2020年に向けて掲げている目標値の10倍となる通信速度です」


ファーウェイの固定ネットワーク製品ライン担当プレジデントである査鈞(ツァ・ジュン)は次のように述べています。「次世代通信規格DOCSIS3.1を支える産業チェーンはいまだ揺籃期にありますが、ファーウェイは2012年からこの分野に戦略的に投資してきました。TDCとのパートナーシップは当社のケーブルおよび有線ブロードバンド分野におけるイノベーション能力と実績を示すものであり、固定ネットワークの近代化の推進に向けたファーウェイとTDCの重要な一歩でもあります。TDCや他の業界プレーヤーとの協業のもと、ギガビット・レベルの同軸ネットワークを構築するファーウェイの取り組みは、グローバル規模でDOCSIS 3.1商用化を促進し、産業エコシステムの発展を支えています」


ブロードバンド・トラフィックが毎年50%近く伸びるなか、マルチサービス・オペレーター各社は同軸ネットワークをギガビット・レベルに刷新し、IPベースのカスタマイズ可能な動画サービスを提供することで、光回線サービス事業者との競争を生き残る必要に迫られています。次世代CATV通信規格のDOCSIS3.1は先進的なデジタル変調方式の1つであるOFDMを採用することにより、DOCSIS3.0と比較してデータ転送能力を50%向上させており、同軸ケーブル1つで上り2ギガビット/秒、下り10ギガビット/秒の最大帯域幅を実現します。マルチサービス・プロバイダーは既存の同軸回線リソースを再利用し、未来指向の次世代DOCSIS3.1対応ネットワークを迅速に展開し、ギガビット級のサービスを提供することができます。


ファーウェイのDOCSIS3.1対応D-CCAP(Distributed Converged Cable Access Platform)ソリューションは、アナログ・コンポーネントと光ファイバーを大幅に節約し、ネットワーク・キャパシティを拡張しやすくします。D-CCAPデバイスを光ノードへ設置することで、柔軟性と信頼性の高いキャパシティ拡張が可能になります。さらに、D-CCAPとFTTHによるサービスを統一プラットフォーム上で展開することも可能です。


ファーウェイはこれまでOFDM技術におけるイノベーションを重ね、DOCSIS3.1通信規格の策定と技術開発をリードしています。同社のDOCSIS3.1対応 D-CCAPソリューションは、米国のケーブルテレビ技術研究開発機関ケーブル・ラボ(CableLabs)が実施した同規格に関する相互運用性試験で上りと下りの相互運用に対応した唯一のソリューションであり、局社内の設備をデジタル化し、デバイス数や設置スペースを80%以上削減します。また、分散型アーキテクチャの採用により光ファイバーをデジタル化するとともに信号変調ノードをエンドユーザー側に近づけ、信号に対するノイズ比率(SNR)を改善します。こうすることで、より多くのユーザーに対する高次の多値変調を実現しています。


※ DOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specifications):ケーブルテレビ網を利用して高速データ通信を行うための規格。仕様の検討や製品の認証などは米国の業界団体であるケーブル・ラボ(Cable Labs)が行なっている。DOCSIS3.1はCATV網でより効率よく、少ない投資で、下り最大10Gbpsの高速データサービスを提供することを目的に2013年10月に規格化され、現在、ケーブル・ラボにおいて対応機器の相互運用性試験が行われている。


<ご参考>

ファーウェイ、米ケーブル・ラボの DOCSIS 3.1相互運用性試験に参加(2015年4月10日発表)

リンク


ファーウェイ、CNCIグループのスターキャットに、同社が世界市場をリードするCATVインターネット向けソリューションを提供(2015年2月5日発表)

リンク


【ファーウェイについて】

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、世界有数のICTソリューション・プロバイダーであり、1987年に中国・深圳(シンセン)に設立された従業員持株制による民間企業です。「通信技術を通じて人々の生活を豊かにする」というビジョンのもと、お客様志向のイノベーションとパートナーシップにより、通信・企業ネットワーク、端末、クラウド分野にわたり、お客様の競争優位性を高めるエンド・ツー・エンドのICTソリューション・ポートフォリオを確立しています。ファーウェイの17万人におよぶ従業員は通信事業者、企業、消費者の皆様へ最大の価値を提供すべく尽力しており、競争力の高いソリューションとサービスを170か国以上で提供し、世界人口の3分の1にもおよぶ人々のICTソリューション・ニーズに応えています。


日本法人(ファーウェイ・ジャパン)は2005年に設立され、日本市場のニーズに応えるべく幅広い製品ならびにサービスを提供しています。詳しくは、当社ウェブサイト:www.huawei.com/jp/、フェイスブック:www.facebook.com/HUAWEI.JAPAN、ツイッター:twitter.com/HUAWEI_Japan_PR、LINE:‘ファーウェイ’で検索、YouTube:リンクをご覧ください。

プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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