Adobe Systemsは膨大なユーザーを抱える。その中には、Adobeに不満を抱いている人も少なくないようだ。
ウェブデザイナーのErik Frick氏は、ユーザーがAdobeに対する不満を書き、他のユーザーの不満に賛成や反対を投票できる「Dear Adobe」というサイトを作成した。Frick氏は26日、同ブログに対する最初の投稿で、「Adam (Meisel)とわたしがPhotoshopに関する不満を言い合ったことが始まりだった。Adamもわたしもウェブデザインおたくで、不満を言うためのフォーラムを作ってはどうか、ということになった。ひょっとするとAdobeがわれわれの意見を参考にしてくれるかもしれない」と記している。
実際、Photoshopのプリンシパル製品マネージャーであるJohn Nack氏は、このウェブサイトが立ち上がった後の2日間で、Adobe社内で同サイトに関する電子メールが30通以上行き交ったと述べている。Nack氏自身も、Dear Adobeに掲示された不満に数件回答しているという。
Nack氏は、「Creative Suite 3」のインストールとアップデートに関する不満を認めながら、「わたしや他のAdobe社員がAdobeのこの面やあの面について公の場で不満を言うことはプロフェッショナルではないと思っている。だからといって、裏側ではなにも起こっていないとは思わないでほしい」と述べている。
Flick氏は不満リストトップ50を作成している。同ウェブサイトは不満をランダムに表示して投票させ、早く書き込まれた不満ほどより露出する頻度が高いようなので、リスト結果は早くに投稿された不満に偏っている可能性がある。それでも、多くのユーザーが不満を吐き出しているのは明らかだ。Adobeが開発のスピードを緩め、不必要な機能を取り除いてほしいという不満もあれば、新しい機能の開発をスピードアップしてほしいという意見もある。顧客に対して同情すると同時に、Adobeに同情する声もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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