Windowsサーバの乗り換え、ランサムウェア対策に--SynologyのNAS「DS916+」レビュー

CNET Japan Ad Special 山口真弘2016年07月14日 15時00分

ランサムウェアや災害からデータを守るスナップショットレプリケーション機能

 データ保護機能も強力だ。Synology NASのOSである「DSM(Synology DiskStation Manager)」はバージョン6.0からスナップショットレプリケーション機能が追加されており、本製品はそれを用いることにより、共有フォルダはもちろん仮想マシン上のデータに至るまで、高度なデータ保護を実現している。

 このスナップショットレプリケーション機能が特に効果を発揮するのは、ランサムウェア対策だろう。昨今よく名前を耳にするようになったランサムウェアとは、ドライブ内のあらゆるファイルを暗号化して読み出せなくし、解除のために身代金を要求するマルウェアの一種で、万一感染した場合、NASに保存したあらゆるデータが読み出せなくなる。

 アンチウィルスソフトなどで対策を行っておくのは当然だが、昨今のランサムウェアはパターンファイルの配信を上回るスピードで広まることもあり、気づいた瞬間にはドライブ内のファイルが一切読み出せなくなるという、企業にとって悪夢のような事態が待ち構えているというわけだ。

 こうした場合にスナップショットレプリケーションを使えば、最短で5分間隔でデータの複製を作成し、複数の宛先に複数のバックアップを保存できる。こうしておけば、たとえランサムウェアに感染してNASが使用不能になっても、NASをネットワークから切断して初期化、その後データを書き戻すことにより、その時点のファイル構成をそのまま復元できるというわけだ。リアルタイムでこそないものの短い間隔でスナップショットを保存することで、俗に言うポイント・イン・タイム・リカバリでの復元が可能になる。

 ここでポイントになるのは、データの保存が複数の宛先に対して行えるということだ。一般的にファイルのバックアップは、外付けのUSB HDDに保存するわけだが、これだけではランサムウェアをはじめ、災害や盗難などにも対応しづらい。身近なところでは落雷がそうだが、バックアップをどれだけ高い頻度で取っていても、本体ともども壊れてしまい、復旧が不可能になることがある。

 その点、スナップショットレプリケーション機能であれば、ルータを超えての保存にも対応するので、例えば本社でファイルサーバとして使用している本製品のデータを全国複数の支店のサーバに複製するといったことが可能になる。地理的にも離れた場所にデータを分散させておくことで、大規模な災害が発生した場合も、対応は容易というわけだ。

 なお、高い頻度でのバックアップを行うとなると、心配なのが保存先となるストレージの容量だが、本製品はファイルシステムとしてBtrfsに対応しているため、スナップショットで使用するストレージの容量はわずかで済む。それゆえ短い間隔で取得したスナップショットのデータをネットワーク経由でレプリケーションする際も、帯域をわずかしか消費せずに済むというわけだ。

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