夏休みに入り、子どもたちがスマートフォンやタブレットなどモバイルを利用する時間が長くなったことにお気づきだろうか。家にいる時間が長くなり、スマホやタブレットのゲームで遊ぶ時間などが増えると共に、学校や部活で会えなくなった友達とLINEやメールなどで頻繁にコミュニケーションする。そのため夏休みなど長期休暇のあいだは、学期中と比べてモバイルを手にする時間が圧倒的に長くなるのだ。一方で、こうしたモバイルは個人情報の宝庫でもあり、サイバー犯罪者の格好の攻撃対象となってきているのも事実。犯罪者は相手が子どもであっても容赦はせず、人気ゲームや魅力的なコンテンツを使って、巧みにクレジットカード情報を含んだ個人情報を引き出したり、悪意あるサイトに誘導したりしようとしている。
子どもにせがまれて一度でもゲーム内での課金や、通販サイトでの買い物をしたことがあれば、うっかりクレジットカード情報を保存したままにしている可能性もある。タッチパネルという性質上「触る」だけで操作ができるスマホやタブレットで、子どもたちは大人の予想を超えた操作をしてしまう。こうしたことが原因となり、子どもが勝手に有料ゲームの課金や有料アプリのダウンロードを行い、多額の請求で初めて親が気づいたという話もある。
だからこそ、夏休みにはモバイルにいつもよりもひと手間かけたセキュリティ対策を施し、子どもたちに迫るサイバーの罠から防護することが重要なのだ。そこで今回は、Android搭載のスマホやタブレット向けに提供されている無料のセキュリティアプリを使って、様々なサイバーの罠から子どもを守る方法を紹介したい。今回使ったのは、ソフォス社のモバイル向け無料セキュリティ アプリ「Sophos Mobile Security for Android」。法人向けに販売している信頼性の高いセキュリティ機能を、個人用に使いやすくして提供されており、豊富な機能を持ちながら無料で使えるのが特長だ。
インストールは簡単だ。本ページの下部のバナーをクリックするか「GooglePlay」から "Sophos" で検索して、「Free Antivirus and Security」をインストールするだけ。インストールした後は特別な設定はしなくても、ウイルス対策が有効になる。セキュリティ機能は大きく分けて以下の7つだ。
今回はこれらの機能の中から、マルウェア(ウイルス)をスキャンする「Scanner」、悪意のあるウェブサイトへのアクセスを防ぐ「Web Filtering」、各アプリの持つアクセス権限を確認して怪しいアプリを見つけ出すことができる「Privacy Advisor」、そしてアプリの利用に制限を掛けてアプリを誤操作から保護する「App Protection」の4つの機能を使って、モバイルセキュリティの強化を施してみた。
サイバー攻撃はウェブやアプリから行われることが非常に多い。特に Google Play以外の、第三者が運営しているアプリ配布サイトから入手したアプリのインストールと、サイバー犯罪者が作った悪意のある Web サイト (企業の正式な Web サイトが改ざんされるケースもある) へのアクセスは要注意だ。しかし、親が全てのアプリのインストールやWebサイトへのアクセスをチェックすることは事実上不可能。そこで、本製品の「Scanner」機能と「Web Filtering」機能の出番だ。「Scanner」機能は、マルウェア (ウイルス) が潜むアプリを自動的にブロックしてくれる。この機能はインストール後、特別な設定をしなくても有効になっているので安心だ。
「Web Filtering」 機能は、ソフォス社が「悪意あるウェブサイト」として既定しているWebサイトへのアクセスを自動的にブロックしてくれる。また、「悪意あるウェブサイト」以外にも、「武器」や「違法薬物」「アダルトサイト」など子どもには見せたくない不適切なコンテンツを含むサイトや、サイバー攻撃が仕掛けられる可能性が高い「ハッキングサイト」など14のカテゴリに分けられたWebサイトを、ブロックや警告などで閲覧規制することができる。
まずはこの2つの機能で、不正なアプリや悪意ある Web サイトなどのサイバー攻撃に子どもたちが遭遇する機会を大幅に減らすことができるようになる。
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