「最低でも週に1回の完全スキャンをおすすめします。ただし、オンラインバンキングやネットショッピングを頻繁に利用する方は、完全スキャンを毎日してほしいですね。
(常駐して行う)リアルタイムスキャンに加えて完全スキャンが必要なのは、パターンファイルが更新される前にパソコンに入ったウイルスが、リアルタイムスキャンでは防げないためです。ですからパターンファイルの更新を頻繁にしつつ、完全スキャンも必要になります。」(横井氏)
「『Kaspersky Internet Security 2009』(以下、Kaspersky 2009)の一番の売りは速さと軽さです。しかも堅牢性を犠牲にしていません。頻繁にスキャンをかける方の負荷を下げるため、1回目のスキャンは時間をかけてしっかりチェックしますが、2回目以降は1回前との差分をチェックするだけなので、劇的にスキャンの負荷が軽くなるようになっています。また、パターンファイルの更新頻度も45分に1回と、前バージョンに比べ15分短くなっています。」(加納氏)
ジャストシステムから発売されたセキュリティソフト「カスペルスキー インターネット セキュリティ 2009」は、2年前に発売された同6.0、昨年発売された同7.0に続く製品で、ジャストシステムから販売されるようになって3作目となる製品だ。今回は特に高速化、性能強化が図られており、新たなウイルスへの迅速な対応や、急増するフィッシングサイト対策も行われている。
ウイルスの脅威については認識したものの、では具体的にどう対策を行えばいいのか? 普段のウイルス対策で間違えがちなポイントをピックアップして解説してみたい。実際にユーザーが行える最も効果的なウイルス対策はウイルス対策ソフトの導入だ。ここではセキュリティーベンダーであるジャストシステムの「Kaspersky Internet Security 2009」担当者に話を聞いた。