極秘プロジェクトもクラウドファイル共有のほうが安全! 外国人に提案して恥をかかずに済むファイル共有システムとは - 解決編
解決策とメリット、そして課題について現時点の考えをMがまとめた。
考えられる解決策
・グローバルなクラウドファイル共有サービス法人版
【メリット】
・誤送信を解決できる。
・大容量ファイルの転送が可能。
・効率の良いファイル管理が可能。
・管理者によるアクセスログ管理が可能。
未解決の課題
・個人向けサービスの利用禁止措置
・印刷の禁止、スクリーンショットの禁止措置
・外部業者によるファイルの転送に対する情報漏えい対策
「個人向けサービスについてはURLフィルタリングソフトで禁止するしかないかもな。やってみないとできるかわからないが、いずれはやらなければならない。」
「印刷やスクリーンショットの禁止、転送禁止となると外部にもクライアントソフトを導入してもらう必要があるな。」
「外部の業者にそれをインストールさせるということ?それは無理じゃないか?相手が許可するのか?」
「おそらく無理だろうな。」
「さすがに外部の業者がコンピュータウイルスによって情報持ち出されたら、それは仕方ないよな。」
「ああ、これも契約時にウイルス対策の導入を義務付けるしか手が無いだろうな。」
「しかし、印刷や転送だけでもなんとか制御できないものなのか?めちゃくちゃ簡単なクライアントソフトとか・・・」
「そうだな、整理もついたことだし、改めて検索してみよう。」
とあるページが検索に引っかかった。
「おおっ!」
「どうした?」
「これは使えるぞっ! このベンダーのサービスならいける!」
エピローグ
それから怒涛の3カ月が過ぎた。いま考えると、あのときイントラリンクスがなかったらどうなっていたかと逆に怖くなる。考え方も文化も違う人間ばかりのプロジェクトで、ダイナミックなコラボレーションを毎日こなしていた。途中で抜けるスタッフもいるから、その時点で共有ファイルの無効化をしなきゃいけなかったし、逆にテンポラリで参加するスタッフに閲覧権限を1週間だけ与える、というイレギュラーな対応も求められた。だが、権限の設定がイレギュラーであればあるほど、イントラリンクスは威力を発揮してくれた。悪いがこのレベルはコンシューマプロダクトには無理だろう。もちろん、シンプルでeasy-to-useなインタフェースは、国内外のITリテラシが高くないスタッフにも問題なく使えたこともありがたかった。ユーザ管理などでオレの手にあまるようなケースが発生した場合は全部Sが引き受けてくれた。
「ウチの会社が新聞の一面を飾ることなんて、何年ぶりだろう。国内メディアだけでなく、海外からも取材依頼が殺到している。今日までよくシークレットにできたと、社長も褒めていたよ」- 上機嫌の部長の言葉に思わずオレはこういった。「今回はIT部門の協力なしでは成功は難しかったと思います。帰国したらIT部門とのコラボレーションをもう少し積極的に進めるようにしてほしいんですが」
イントラリンクスがあったからってコラボレーションでぶつからなかったわけじゃない。フランス人のPR担当者とは何度も資料の見直しでやりあった。だがコラボレーションで大事なのは、表面上の中の良さを取り繕うことじゃない。別の道を歩きながらでも同じゴールに向かって走ることだ。コラボレーションの土台となるプラットフォームとして、セキュアで使いやすい環境をすぐに用意してくれたイントラリンクス、そしてその存在を教えてくれた有能な同期に感謝しつつ、オレはホテルへの帰り道をいそいだ。祝杯は日本に帰ってからSと一緒にあげよう。
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[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2016年9月30日