極秘プロジェクトもクラウドファイル共有のほうが安全! 外国人を巻き込んだプロジェクトに効くファイル共有システムとは - IT部門編
いくらセキュアで高機能でも、社内に浸透し、大勢に使ってもらえなければ意味がない。かといって何もしなければ、社員が好き勝手に社外のウェブサービスを使い続け、いずれ収拾がつかなくなるだろう。そこで浮上したのが、「本当に安全なクラウドベースのファイル共有システム」である。
今回はIT部門視点の物語であるが、実際にファイル共有システムを使う「非IT部門」側から見た課題もある。(マーケティング部門担当者の物語はこちら)
いつもより帰るのが少し遅くなってしまったが、なんとかニュースの時間には間に合いそうだ。最近は家でもめったにテレビを見なくなってしまったけど、今日だけは別だ。どうしても、自分の目で見ておかないといけないシーンがもうすぐ映し出されるはずだから。
家に着くなり、着替えもそこそこにテレビのリモコンに手を伸ばす。ちょうどニュース番組開始のテロップが流れ、キャスターが本日のトピックを読み上げている。その3つめに紹介された発表 - ウチの会社によるフランスの老舗自動車メーカー買収の一報が流れたとき、オレはようやくソファーに倒れるように身体を預けた。ああ、やっとこの日が来た。いまごろあいつはパリでの会見を終えて乾杯しているころだろう。オレもビールでも開けることにするか…。
またメール誤送信・・・海外との業務が増えるにつれ、ファイルの誤送信の問題が社内でも大きくなってきているな。
最近では大容量ファイル付のメールを受け取れないとか送れないと、メールにからむ問題が出てきている。
標的型攻撃に「パスワード付の圧縮ファイル」を添付したメールを使うケースも増加しているというし、その辺も対策しなければならないのだが・・・。
そろそろ、外部とのファイル共有システムの導入をしっかり検討する必要があるなぁ・・・。
「コラボレーションをより安全に便利に!」
クラウドファイル共有サービス会社の広告が目に入る。
確かにこれなら、共有する相手を都度入力しなくていいから誤送信にならないし、共有ファイルのリストとか管理しなくていいから楽なんだよなぁ。
とはいえ、こういうベンダーのサービスって個人向けもあるから、個人向けのサービスと混同して、勝手に使われてしまう可能性が高い。
全社にクラウドファイル共有サービス利用許可!なんて事を言えば、使うやつは絶対でてくる。
いや、今でもどこかで使っているかもしれない。
そうなれば、カオスだ。
もし情報漏えい事故が起きたら、誰が、どんなファイルを、誰に、いつ送ったか、個人向けサービスでのやり取りについては、事態の把握はほぼ不可能だろう。
そんなことをしていたことをわざわざ報告するやつはいないだろうし。
その上、海外業務にそんなもの使って、外国人から日本人はビジネスマナーやセキュリティの意識が低いと思われるのも情けない。
利用者の管理、アクセス権の管理、ログの監視・・・クラウドといってもオンプレミスと変わらないか。
ビジネス向け、個人向けの教育する手間もかけられないし、社内通達程度で社員がきちんと使い分けを理解するとも思えない。
できれば、一律個人向けのサービスは禁止したいぐらいだ。
あの部署に特別許可しているファイル転送サービスは国内向けだし、海外の業者に使ってくれと言えない。どんなサービスか"英語で"説明するのも面倒だ。
とはいえ、これだけ、海外との業務が増加している中、皆が苦しんでいることも確かだし、IT部としてもなにかしらの対策を出して助けてあげたい・・・。
選ぶからには明確な基準が必要だ。
セキュリティの要件も何か見落としているような気がする・・・・。
社内電話がなっている。マーケ部のMだ。今日はどんな難題か・・・
- 1
- 2
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2016年9月30日