極秘プロジェクトもクラウドファイル共有のほうが安全! 外国人を巻き込んだプロジェクトに効くファイル共有システムとは - IT部門編
「はい、Sです。」
「S?久しぶり。元気?。早速なんだけど・・・」
今日のMはどことなく声が強張っている。
「・・・関係者でファイルの印刷を制限したり透かしを入れて版の管理ができるソフトはないか? 外部の第三者からの情報漏えいリスクが気になっていて・・・。それと、大容量のファイルの転送について以前にもチラッと話したが、あれ、そろそろなんとかならないかなぁ。急なんだが、両方必要で・・・。」
情報漏えい、置き忘れ、放置、処理の不備、人的ミス・・・何年か前の情報漏えい対策講習の内容がフラッシュバックされた。クラウド、アクセス制御、情報共有、人的ミス、外部・・・・なるほど、外部との機密情報の交換まで考えれば、選定のポイントが見えてくるかもしれない・・・。
実現可能性は?コストは?導入の期間は?
優先順位の高い機能要件はどれだ?
「もしもし・・・聞いてる?」
Mからいぶかしむ声。
「ああ聞いてるよ。じゃあ3時から打合せできないか?」
もやが晴れた気がした。みんなの問題点を解決できそうだ。
そう思うと居ても立ってもいられなかった。Mから詳しい話を聞こう。
サービス選定のポイントが絞れそうだ。
それにしても、Mにしては珍しく今日は要件をダイレクトに切り出してきたな。 なにかあるのか・・・。
3時か、それまでできる限り調べておこう。今日はお昼は食べられそうにないな。
オレは国内某自動車メーカーのIT部門で社内インフラを担当している。Mとは新入社員時代からの付き合いで、業務でも一緒になることも多い。
世間一般的にIT部門と業務部門はあまり仲が良くないといわれているが、ウチの会社もご多分に漏れず、業務部門との細かなトラブルは毎日のように起こっている。業務部門の連中は、こっちの苦労も知らずに好き勝手な注文ばかり。
「クラウドにすればすぐにキャンペーンサイト立ち上げられるんでしょ」
「会社支給の携帯をなくしたんだけど、なんとかデータだけ回収できないか」
「私物のノートPCを会社のネットにつなぎたいんだけど」
などなど、嫌気がさすことはしょっちゅうだ。
だが、Mの依頼はそうした連中とは違う。ITに対する要求が具体的で現実的だ。業務部門にITの知識と理解がある人間がいるといないとではこっちの仕事のやりやすさは天と地ほどに違ってくる。実際、Mがリーダーになって進めるマーケの施策は好評で、とくに若年層への訴求が強い点が上層部からも高く評価されていた。その実績を買われて今年からは課長に昇進、年功序列がまだ残るウチの会社ではかなり早い出世だけど、Mの実力を考えれば当然だろう。
SはMの要望の全てに応えるものを用意できるのか?その後の物語はこちらから
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[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2016年9月30日