【Internet Explorer 8の深層に迫る！】マイクロソフトが語るInternet Explorer 8の真実

最高のセキュリティでインターネット標準ブラウザへ

　そのような認識から搭載されたIE8の新機能だが、その中でインターネット上には危険なサイトもあり、「そうしたサイトからユーザーを守るのがブラウザの役割」だと指摘する。

危険なサイトの表示をブロックするための「目に見える」対策の１つSmaetScreen

　そのための機能の1つがクラッシュ復元機能。「インターネットは何が起きるか分からないので、安定したものを提供する」ための機能だ。また、わかりやすさを重視したというSmartScreenフィルター機能は、危険なサイトの表示をブロックするため、目に見える対策と言える。逆に目に見えない対策では、クリックジャッキング対策やクロスサイトスクリプティング対策、データ実行防止（Data Execution Protection）のデフォルト有効など。「被害を引き起こさないためのセキュリティと、何かが起きたあとに対応できるセキュリティの両面を強化した」のがIE8なのだ。

　IE8のようにOS標準のブラウザだと、ITリテラシーの低い人も多く使うため、意識しなくても安全なブラウジングができる点が重要だという。SmartScreenフィルターのように、ブラウザ側でウイルスやワームを検出できるのは、自社内でセキュリティ製品を抱えている強みだ。セキュリティ製品の成果物をIEに転用しているそうで、「セキュリティとしてはほかのブラウザと比べて最も高い。自信を持ってそれはお伝えしたい」と強調する。

　新機能、安定性、セキュリティと、今ブラウザに求められているものをふんだんに取り込んだIE8。もしIE6を使っているユーザーであれば、「あらゆるステージで高速化しており、IE8を入れるだけで快適に速くなる」し、IE7ユーザーでも、JavaScriptの実行速度向上や新機能などで恩恵が大きい。IE8が、今後インターネットの標準ブラウザとなる日も近そうだ。