イノベーション創出とグローバル化をめざす企業が知っておくべき誤解と真実――ITで解決する課題

CNET Japan Ad Special2015年03月17日 15時00分

共創作業を実現する「活文 Managed Information Exchange」

――イノベーションの創出には、情報共有とコミュニケーションが重要ですね。それを実現するためには何が必要でしょうか。

増井氏:我々日立ソリューションズの「活文 Managed Information Exchange」(以下、活文)は、企業間やグローバル規模で共創作業を実現するワークスペースを提供するものです。その基本理念は、組織や国ごとの差異を越えたコミュニケーションを支援しつつ、情報を一元管理して「知のインデックスカード」を蓄積する仕組みを提供することなんですね。

 例えば、外国の現地パートナーと共同でプロジェクトを進める場合、組織横断的に情報共有をしつつ、特定のノウハウの流出を防止するといった対策も講じる必要があります。そのためには、製品やプロジェクトごとに効率的に情報を共有しなければなりません。


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松本氏:特に製造業の場合、同じ部品に関する情報でも、親会社とパートナーとでは型番が異なる場合があります。それが国をまたいでやり取りするとなるとさらに複雑になってしまう。情報を一元管理するのは、こうした課題を解決するためです。「コミュニケーション手段の管理は、活文がやります。ユーザーはIT基盤やバックグラウンドを気にせず、オープンイノベーションで知を探索してください」というのが活文のコンセプトです。

増井氏:シームレスかつセキュアなコミュニケーションを実現するための技術的な話を少しだけしますと、活文には既存のインターネット回線で、大容量コンテンツを高速転送できる仕組みを備えています。また、コンテンツの版管理や、外部に開示したコンテンツの閲覧権も詳細に設定することができます。活文のセキュリティ基盤となっているのは、日立グループでも採用している技術なんです。


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 こうしたコミュニケーション基盤があれば、自分の知識を書き込んだり異なる組織のスタッフとも安心してやり取りできると考えています。とはいえ、「安全なシステムです。だから使ってください」と言っても、顔の見えない相手といきなり闊達な情報共有が実現するわけではありません。

入山氏:トラクザクティブ・メモリーを実現するには、スタッフ同士が顔の見える環境を作ることも必要です。理想的には大部屋でみんなが作業することですが、組織が大きくなれば、それは無理でしょう。実は、シリコンバレーの先進的な企業は、意識的に「顔の見える場」を作っています。イノベーション創出で有名な企業などは社内にビリヤードができる空間を作り、部門の異なる社員どうしがコミュニケーションできるようにしています。グローバル企業ではこうした活動に限界があるので、それをIT基盤で補完して組織を活性化させ、コミュニケーションできる環境を構築することが重要でしょうね。

松本氏:組織の活性化という意味で私が注目しているのは、ハーマンモデルです(注1)。 乱暴に言うと、人間の行動タイプを脳の優位性(利き腕同様、脳にも利き脳がある)により、「技術力」「計画・実施力」「イノベーション力」「コミュニケーション力」に大別したもので、異なる行動タイプを掛け合わせて共同プロジェクトを行うと組織が活性化し、イノベーションが進むというんですね。

 ただし、異なるタイプを単純に組み合わせただけでは、個々のメンバーが自分の仕事に没頭するだけでチームとしてのシナジーは発揮されません。プロジェクトが上手くいくポイントはプロジェクト内の密なコミュニケーションです。コミュニケーション力に長けた脳優位性を持つタイプが重要になってくるわけですが、このタイプに女性が多いことが統計上示されています。つまり女性が参画するプロジェクトの方がシナジーを発揮する可能性が高いという示唆ですね。

入山氏:たしかにコミュニケーション力があるのは、女性という研究もあります。また、多様性のある組織やコミュニティのほうがクリエイティビティにあふれ、イノベーションを創出しやすいというのも、経営学者の見解は一致しています。

松本氏:多様性のある環境で異なるタイプの人材――例えば理詰めで物事を考える「技術力」や規律を重視する「計画・実施力」を持った人材と、コミュニケーションに長けた人材とでプロジェクトを組むと、よい形で役割分担ができる。参考までに、社団法人「ジャパンイノベーションネットワーク」のレポートでは、新規事業を創造するチームには「発想」と「実行」のバランスの取れたメンバーで組成し、さらに豊富な社内人脈や知見を持つ役員クラスが事業創造を支援することが望ましいそうです。

増井氏:異なる能力を持った人材を掛け合わせ組織を活性化させる手段として、SNSは有益であると確信しています。最近は多くの企業が「エンタープライズSNS」を取り入れる動きがありますが、日立ソリューションズは長年培ったhow toと技術力はどこにも負けないと自負しています。その技術が凝縮されているのが、活文なのです。

注1:ノーベル賞科学者ロジャー・スペリーなどの最新の大脳生理学の研究成果をもとにGEの能力開発センター所長であったネッド・ハーマン氏が開発した人の行動分析手法。脳は大脳新皮質の左右半球と辺緑系の左右半球の合計4つで構成され、脳優位性の型により思考パターンが異なるとの考え方。

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