グーグルが提案する、地理空間情報の活用/第2回 「Google Maps Engine」で地理空間データを行政・経営に生かす!
前回、グーグルの地理空間情報活用のビジネス活用の最前線として、防災や交通サービスなどでの利用法について紹介した。連載第2回、第3回ではさらに踏み込み、クラウドで膨大な地理空間データ処理を実現するプラットフォームであるグーグルの「GEO製品群」の中から具体的な業務に生かせる最新ソリューションを紹介しよう。
地図と情報を融合させる「Google Maps Engine」
壁に貼り付けた大判の地図に情報をプロットしていくようなアナログ的な作業は、もう見られなくなってしまうかもしれない。今回紹介する「Google Maps Engine」なら、クラウドで複雑な地理情報を処理することで、次に紹介するような分析が手間をかけずにできてしまうからだ。
地図とデータを生かす、Google Maps Engine
地図は特定の地点から別の地点へ移動をするための案内図としての役割だけでなく、地域や空間に付随する情報を可視化する機能がある。多くの人はこの機能を無意識的に使用しているが、これらの「情報地図」を作成する作業を劇的に効率化して、正確性を高め、さらに様々な場面で活用できるように汎用性を高めるのが、Google Maps Engine だ。
グーグルが提供する既存の地図情報や空撮写真の上に、ユーザーが独自の情報データをグーグルのサーバーに預け、クラウド上で「情報のレイヤー」を重ね合わせて表示をカスタマイズできる。そうして「情報を可視化」し、再利用することで、行政や公共サービスの向上、営業やマーケティングの効率化、学術研究の正確性向上などが実現できるのだ。
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