次に、運用開始後のイメージにてクラウドを試す方法を考えてみようと思います。実践的な構成を組んでみて、さらに配置を拡張してみましょう。
例えば、運用を始めたところ、想定以上にアプリケーション処理が重く、レスポンスタイムが悪かったとします。 この場合、対策は2種類考えられます。
一つは、サーバの性能を上げ1台のままで処理をするというパターンです。もう一つは、サーバの台数を増やすことでトータルでの性能向上による解決となります。
サーバ台数を増やすプランは、性能問題への対応の他に、連続運用を支える重要なテクニックであるため、是非事前に試しておきたいプランです。どちらの解決策を行うか、もしくは両方を同時に行うかは各サーバプランの性能を把握しておかなければ決定が難しいです。 また、これらの対策により請求金額が変動することから、実運用開始前に一通りの変動パターンを把握しておき、請求金額のシミュレーションをしっかり行うようにしましょう。
物理インフラを保有する場合と違い、クラウドの最大の利点はこの「構成変更を積極的に実施できる」点といえます。 本番運用を開始した結果、想定よりも性能が求められなかったケースでは、ダウングレードを行うことで費用の最適化を行えます。 逆に、想定以上の性能が求められた場合もアップグレード等の対策を講じることが可能であり、ランニングコストの変動範囲を事前検証の中で算出しておくことが重要です。
多くの方が「クラウドでは費用が見えない」と感じられているようですが、事前にインフラ構成の変動範囲を予測しておくことで費用の変動幅を算出することが可能となります。 楽観的なシナリオ以外も事前に検証しておくことを強くお勧めします。
以下のホワイトペーパーでは、クラウドを事前検証する際の構成例や具体的な運用費用をご紹介しています。使い方を工夫するだけで、運用費用を半分以下にすることができるコツなどもご紹介していますので、是非ダウンロードしてみてください。
第1回 今更聞けない!”クラウド”を正しく理解しよう |
第2回 セキュリティリスクとクラウド環境 |
---|---|
![]() 「クラウドって何?」と聞かれて、きっちり説明できますでしょうか?実はあいまいだったりしませんか? |
![]() 「セキュリティーとは」「セキュリティ対策方針」「守るべきポイントと対応策」「セキュリティー担保への5つの方針」をお届けします。 |
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
ドコモビジネス×海外発スタートアップ
共創で生まれた“使える”人流解析とは
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす