5月17日 第2回
日本人は検索が苦手?国内市場の独自性に迫る
第2回では国内市場の独自性についてネットレイティングス 代表取締役の萩原雅之氏とビデオリサーチ インタラクティブの営業企画本部長 荻野欣之氏に視聴率調査の面からお話をうかがった。
日本市場の特異性としてよく語られるYahooの強さに関して、[eN] 日本人は検索が苦手?国内市場の独自性に迫るでは、ビデオリサーチ インタラクティブの荻野氏の「日本ではYahooのトラフィックが他のポータルサイトと比較しても非常に大きいから、というのが検索も使われている理由であって、深い戦略やトリックがあったり、検索エンジンの違いから差が付いているのではないと私は思います」というコメントを引用して
「ポータル=Yahoo」「検索=Google」という認識がユーザー側にあるのが大きいという見解を示している。
しろしろ: 検索エンジンvsURL直接入力では、日本ではYahooのディレクトリが他の国よりよく利用されていることについて、ネットレイティングスの萩原氏の「また、日本人はアルファベットを常用している欧米人と比較して、URLを直接入力することが少ない。欧米では企業名やサービス名などに『.com』『.net』などを付ければ目当てのサイトに行けることがほとんどですが、日本ではそうでないパターンが多々あります。ですから、使用頻度の高いメージャーなサイトでもいちいち検索サイトからというケースも多いのではないでしょうか」というコメントに対して、
と、日本語自体の特殊性を指摘する意見をいただいた。
::: CASA de TOM ::: | [CNET]日本人は検索が苦手?国内市場の独自性に迫るでは、「国内におけるYahooの強さは圧倒的でGoogleの認知度が低い」「ディレクトリ検索使用率が非常に高い」という点について
とYahooの利用が多いこと自体に驚いているという意見をいただいたが、Googleを使う人とそうでない人の認識の違いが大きいことを裏付けている。
5月24日 第3回
Yahooが検索エンジンを自社開発した理由
第3回ではCNET Japanの人気連載「英語で読むITトレンド」でおなじみの梅田望夫氏に米Yahooで検索エンジン開発を統括するVish Makhijani氏へのインタビューをお願いした。
価格比較日記:Yahooが検索エンジンを自社開発した理由では、Googleはどんどん機械化をすすめ、Yahooは人間の手を加えて最適化するという点について
とYahooとGoogleの違いに同意をした上で、MicrosoftのアプローチはGoogleと同じではないかと推測している。
PVO::Network: Google は単なるサーチエンジン企業ではないからは
というご指摘をいただいたが、Googleの技術のユニークさについては、「公開資料からかいま見えるGoogleのコンピュータシステム」のように、梅田望夫氏の通常連載の方で重要なテーマとして何回か取り上げているので、そちらを参考にして頂きたい。
また、このインタビューに関しても梅田望夫氏が特集を補完する記事を書かれているのでこちらもご覧下さい(「Yahooインタビュー解説(1)」「Yahooインタビュー解説(2) サーチエンジンの根幹」「Yahooインタビュー解説(3) GoogleとYahooの本質的な違い」)。
5月31日 第4回
対談:日本における検索の未来
データセクション 橋本大也 vs ヤフー 志立正嗣
第4回では、ヤフー リスティング事業部長の志立正嗣氏がデータセクションCEOの橋本大也氏との対談の中で、Yahoo! JAPANの検索エンジンをGoogleからYahoo Search Technologyに変更することを明らかにした。記事の掲載日から翌日にかけて切り換え作業が実施されたこともあり、特集記事とは別に掲載した検索エンジン切り替えを伝えるニュース記事には過去最高の51ものトラックバックをいただいた。
橋本氏が運営するPassion For The Future: YAHOO!が独自の検索技術へエンジンの変更では、GoogleエンジンからYSTに乗り換えた結果、検索結果の順位がどう変化したのか、その違いを検証している。詳細は原文をご覧下さい。
Yahoo! 新しい検索エンジンは如何に 【Boycott Street 221B】では
と検索結果に占めるBlogの比率がYSTで下がったことに注目しつつ
単純にBlogを結果から排除しても意味がないという問題提起をして
Blogやデータベースコンテンツとの連動をどうするかが検索エンジンにとって重要だという見解を示している。
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