折って、開いて、また折って──。「Galaxy Z Fold7」はユーザーが開閉を繰り返しても、故障する可能性は著しく低い。Samsung Display(SDC) は7月22日、最新の折りたたみ式OLEDパネルが「50万回に及ぶ耐久試験後も完全に機能した」と発表した。これは従来の社内基準である20万回の2.5倍だ。
試験を担当したフランスの試験・検査・認証企業Bureau Veritasは、摂氏25度の環境で13日間かけて計50万回の開閉を行った。
分かりやすく言い換えれば、50万回とは、一般的なユーザーが1日100回開閉した場合で約13年分、ヘビーユーザーが1日200回行った場合でも約6年分に相当する。Samsung Displayは今回の試験により、「耐久性は折りたたみスマートフォンの寿命を左右する要因ではなくなった」ことが示されたと述べた。
Samsung DisplayのエグゼクティブバイスプレジデントであるHojung Lee氏はプレスリリースで「折りたたみOLEDの商業化から7年、耐久性とデザインの両面で大きなブレークスルーを達成した。この新型パネルは(中略)折りたたみOLEDの耐久性に対する消費者の信頼をさらに高める」とした。
防弾ガラスの設計に着想を得て、Samsung Displayは耐久性の高いパネルを開発したという。画面最表面のUltra Thin Glassを従来比で50%厚くし、各層に高弾性接着剤を採用することで折り目の復元性能を従来設計の4倍に向上させたとしている。
米CNETは先週、Appleが2026年夏に発売予定とされる初代折りたたみ「iPhone」向けディスプレイをSamsung Displayに発注したと報じていた。
Samsung Displayのプレスリリースこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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